「親の十七子は知らぬ」の意味(類義語)
【ことわざ】
親の十七子は知らぬ
【読み方】
おやのじゅうしちこはしらぬ
【意味】
親の若いころの失敗や不名誉な事実は、子供は知る由もないということ。
自分に都合の良い話ばかりして偉そうにしている親を皮肉ることば。
あぁ、なるほどな。つまり親ってのは、自分が若いときのドジな部分や失敗話を子どもに言わへんから、子どもは親がずっと賢い人やと思ってるわけやな。
でも、親も昔は子どもやったんやてな。これは、親子間でちゃんとコミュニケーション取る大切さを教えてくれる言葉なんやろな。親も完璧じゃないってこと、ちゃんと子どもに伝えた方がいいんやな。
【類義語】
・親の十七見た者がない
・姑の十七見た者がない
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「親の十七子は知らぬ」の解説
カンタン!解説
「親の十七子は知らぬ」っていうことわざはね、お父さんやお母さんが若いころにやっちゃった失敗や、ちょっと恥ずかしい話とかを、子どもには教えないで、完璧な人みたいに振る舞うことを揶揄(やゆ)している言葉なんだよ。
たとえばね、お父さんが「テストで悪い点数を取らないようにしなさい!」って言うけど、実はお父さんも学生のころに同じように悪い点数を取っていたことがあるけど、それを教えないでいる、みたいなことを指すんだよ。
つまり、「親の十七子は知らぬ」は、親が子どもに対して完璧なふりをして、自分の過去の失敗や未熟な部分を隠している、っていう様子を表現しているんだね。このことわざを使うと、親が子供に対して少し偽りがあることや、親も完璧じゃないっていう事実をおどけて言えるんだよ。
「親の十七子は知らぬ」の使い方
父さんは偉そうに僕を叱るけど、父さんにだって愚かだった十代の頃があるはずなのに。
親の十七子は知らぬってね。親は一度失敗しているからこそ、子供に厳しく言うのよ。
同じ轍を踏ませないように?
そういうことよ。愛情表現なのよ。
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「親の十七子は知らぬ」の例文
- 父さんは若いころモテてていたというが、親の十七子は知らぬ。それが真実かどうかなんてわからない。というか信じていない。
- 親は優等生でよく表彰されたらしいが、親の十七子は知らぬだ。
- 七三分けだったのかリーゼントだったのか、親の十七子は知らぬでわからないし知るのも怖いし。
- 親の十七子は知らぬだ。はげちょろぴんの父さんにだって恋に友情にと、毎日一生懸命だった青春時代があったのだろう。
- 親が説教をする度に、じゃあ自分はどんな高校生だったんだよと内心むかつく。親の十七子は知らぬだが、説教できるような高校生じゃなかったはずだ。
親が自分の未熟な部分を隠して完璧なふりをすることを皮肉っている言葉なんだ。