「咳唾珠を成す」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
咳唾珠を成す
【読み方】
がいだたまをなす
【意味】
一語一語がありがたがられること。また、詩文の才能が豊かであること。
「咳」は、せき。「唾」は、つば。転じて「咳唾」で、人のことばの敬称。
あー、なるほどな。つまり、たとえふと出た言葉でも、その一言一言が美しい珠のようなんやな。
それほどの才能がある人のことやね。これは、言葉に対する敬意や、才能に対する尊敬の気持ちも感じることわざやな。才能ある人は、どんな瞬間でもキラリと光るんやね。ほんまにすごいことやなぁ。
【語源・由来】
ふと口から出る言葉が美しい名文句であるという意から。
【出典】
「後漢書」
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「咳唾珠を成す」の解説
カンタン!解説
「咳唾珠を成す」っていう言葉、ちょっと難しいかもしれないね。でも、これはすごくすごい詩人や作家のことを言っているんだよ。
普通、咳をしたりつばを吐いたりするのは、何の特別なこともないよね。でも、この言葉では、そんな普通のことでも、すごい詩人や作家の手にかかれば、美しい宝石のようになるっていう意味なんだ。
だから、この言葉を使うときは、その人の書く詩や話がどれだけ素晴らしいかを表現するのに使うんだよ。ちょっとした言葉でも、その人の才能で、すごく美しいものに変えられるってことなんだね。
「咳唾珠を成す」の使い方
ともこちゃんは教祖になれそうだね。咳唾珠を成すだ。
教祖は神の啓示を受けた人がなるんじゃないの?
啓示を受けたかどうかは自己申告制だから、誰にもその真偽はわからないよ。
なるほどー。口が達者ならいいのね。
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「咳唾珠を成す」の例文
- 読書家のともこちゃんは咳唾珠を成すで、作文の才能がある。
- 恩師の言葉は心に響くことが多く、まさに咳唾珠を成すだ。
- 咳唾珠を成すとされ、イエス・キリストの言葉を集めた物が聖書である。
- 彼は小さいころから咳唾珠を成し、よく賞をもらっていたものだ。
- 咳唾珠を成す男だと思ってはいたが、まさかノーベル文学賞を取るとは思わなかったよ。
「咳唾珠を成す」の文学作品などの用例
古人は咳唾珠を成すということをいいましたが、一茶のは咳唾どころじゃありません。呼吸がみな発句になっているのです。怒れば怒ったものがみな発句であり、泣けば泣いたのが発句となり……横のものを縦にすれば、それが発句となり、縦のものを横に寝かせば、それがまた発句です。(中里介山の大菩薩峠より)
このことわざは、偶然に出た言葉であっても、それが珠玉のように美しいものであるという意味がある。詩文の才能が非常に優れている人のことを称える表現なんだ。