「鼎足を折り公の餗を覆す」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
鼎足を折り公の餗を覆す
【読み方】
かなえあしをおりこうのこながきをくつがえす
【意味】
実力がない者を大臣に登用すると、その任に堪えず国が乱れ王位を危うくすること。
昔の人らは、ご飯を炊く特別な鍋で、このことを例えたみたいやね。まあ、大切な仕事はちゃんとできる人に任せなあかん、ということを教えてくれてるんやな。なるほど、これはいい教訓やわ!
【出典】
「易経」
【語源・由来】
鼎の足が折れ中に盛った料理をこぼす意から。
「鼎足を折り公の餗を覆す」の解説
この言葉はちょっと難しいね。でも、小学生でもわかるように説明するから、一緒に考えてみよう!
この言葉の意味は、要するに、大事な仕事にふさわしくない人を選んで任せると、その仕事がうまくいかず、大変なことになるってことなんだよ。
ここで使われている「鼎」と「公の餗」という言葉がポイントだね。
「鼎」は、昔の中国で食べ物を煮るのに使った三本足の大きな鍋のこと。特に大切な儀式で使うものだから、すごく重要な道具なんだよ。
「公の餗」は、その鼎で作った特別なごちそう。天子が天地の神をまつるときに、賢い人々をもてなすための食事なんだ。
だから、この言葉全体で言いたいことは、「本当に大切な仕事に、その仕事に向いていない人を選んで任せると、その仕事が失敗して、全体が混乱してしまうよ」ってことなんだよ。
例えばね、サッカーチームのキャプテンに、サッカーのルールを全然知らない人を選んだら、チーム全体がうまくいかなくなっちゃうよね。それと同じことを言っているんだ。
つまり、大切な仕事をするときには、その仕事にふさわしい人を選ばないと、後で大変なことになる可能性があるって教えているんだね。
だから、自分に任された仕事があるときは、一生懸命頑張って、自分がその仕事にふさわしい人間になるように努力しよう!そして、他の人に仕事を任せるときには、その人が本当にその仕事に向いているかどうか、よく考えようね。
「鼎足を折り公の餗を覆す」の使い方
「鼎足を折り公の餗を覆す」の例文
- 能力を見極めて任用しないと鼎足を折り公の餗を覆す。
- 誰でもいいから女性を役員にしておけばイメージアップだとか愚かなことを考えるから、鼎足を折り公の餗を覆すとなる。
- 能力に見合った役割を与えないと、力不足で鼎足を折り公の餗を覆すことになり国を亡ぼす。
- パソコンを使ったことがないIT大臣ということが問題になり、鼎足を折り公の餗を覆す事態となった。
- ポエムばかり読む環境大臣に環境を任せたら、鼎足を折り公の餗を覆すのではやく辞めてほしい。
例としては、古代中国で使われた鼎という三本足の鍋での料理に関連した言い回しがあるんだ。