「鶏犬雲に吠ゆる」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
鶏犬雲に吠ゆる
【読み方】
けいけんくもにほゆる
【意味】
つまらない人間が、分不相応な栄誉を手に入れること。
「鶏犬雲に吠ゆる」は、本来それほど価値のない人間が、本来自分には似合わないような大きな称賛や栄誉を得ることを指す言葉だよ。
えー、それはちょっと面白いな。つまり、ちょっとした「普通のヤツ」が、ビックリするような大きな賞とか、褒められることとかを手に入れるってことやな。
普段の姿からは考えられへんくらい、予想外のことが起こるってことか。それは、思いがけないサプライズやね!
【出典】
「神仙伝」
【故事】
中国、漢の時代に淮南王の劉安が、仙人になる薬を調合してのみ昇天したが、庭に置いてあった残りの薬を鶏や犬がなめ、同じように天に昇ったという故事から。
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「鶏犬雲に吠ゆる」の解説
カンタン!解説
「鶏犬雲に吠ゆる」という言葉は、一般的な、普通のものや存在が、通常あり得ない高い位置や状態にいることを示す言葉だよ。
直訳すると「鶏や犬が雲に向かって吠える」という意味になるんだ。鶏や犬は、普通、地上にいるものだよね。でも、この言葉のイメージは、彼らが天に向かって吠えること。つまり、彼らが普段の場所や状態からかけ離れたところにいることを想像させるんだ。
この言葉の背景には、古い中国の文献「神仙伝」が関連しているんだよ。そして、この言葉は、分不相応な栄誉や地位を持っている人、または、そのような状況を描写するときに使われる。つまり、普段の立場や能力からは考えられないような高い地位や栄誉を手に入れた人を指して使われる言葉なんだ。
例えるなら、まるで普通の町の人が突如として国のトップの地位に就いたり、何も特別なことをしていない人が大きな賞を受賞したりするような、意外性のある状況を示しているんだね。
「鶏犬雲に吠ゆる」の使い方
何で健太くんがベストジーニスト賞を獲得したの?
何でかなー。
鶏犬雲に吠ゆるというやつよね。誰が推薦したの?
…たぶん。ベストジーニストを選ぶ会の会長であるおじいちゃんかな。
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「鶏犬雲に吠ゆる」の例文
- 鶏犬雲に吠ゆることで嫉妬や羨望の嵐で大変だった。
- 高嶺の花のともこちゃんと結婚したことは、鶏犬雲に吠ゆると周囲に思われたようだ。
- 国民栄誉賞だなんて鶏犬雲に吠ゆるようで、未熟者の僕にはふさわしくないから辞退する。
- 彼は社長のお気に入りだったので、鶏犬雲に吠ゆるように能力に見合わない地位を手に入れた。
- 僕のような何も持たない人間が抜擢されるとは、鶏犬雲に吠ゆるだ。