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「死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し
「泰山」は、「太山」とも書く。
【読み方】しはあるいはたいざんよりおもくあるいはこうもうよりかろし
【意味】
人の命には事の次第によっては軽重があるということ。
大切な命も義のためにはいさぎよく捨てる心がけが必要だということ。
ほほう、なるほどやな。つまり、命ってのはな、何のために使うかによって、えらい重たいものにもなるし、軽いものにもなるってことやな。
大きな山みたいにどっしりと重んじられることもあれば、羽みたいにサッと手放されることもある。大事なのは、それがどんな理由であるかってことやな。正しいことのためなら、命を大事にするのも、時には思い切るのもアリやってことか。
【出典】
「司馬遷」の「報任少卿書」
【類義語】
・死は鴻毛より軽し
・死を鴻毛の軽きに比す
・隙行く駒
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「死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し」の解説
カンタン!解説
「死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し」というのは、昔の中国の有名な歴史家、司馬遷が書いた文章に出てくる言葉なんだ。これはね、「命っていうのは、場合によってはすごく大切で、とても重いものになるけど、また別の場合には、軽くてすぐに手放せるものにもなるんだよ」という意味があるんだ。
例えばね、大事なことのためには命を惜しまずに何かをすることがあるよ。それはとっても立派なことで、みんなに尊敬されるよ。でもね、自分がちょっと困るだけで命を大切にしないで無駄にすることもあるの。それはもったいないことなんだよ。
だから、この言葉は、「命っていうのは自分の行動や考え方次第で、その価値が変わるんだよ。正しいことや大事なことのためなら、命を使うこともあるけど、それはすごく重い選択なんだ。だけど、間違ったことやちょっとしたことで命を軽く見るのは良くないんだよ」という教えをくれるんだね。
「死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し」の使い方
武士は忠義のために命を捧げたんだよね。
死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽しというから、命は大事だけど義のためなら投げ捨てても良いものと考えられてたのよ。
僕だったら部下に命を投げ出されたらいやだな。
健太くんは武士じゃないからね。
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「死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽し」の例文
- 殿様のためならば喜んで首を差し出そう。死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽しだ。
- 正義のためなら命を投げ出す準備はできている。死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽しという。
- 道理にはずれたことのためには死ねないが、道理のためなら死ねる。死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽しと考える。
- 人として歩むべき道に添うならば、死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽しなのでこの命捧げても惜しくはない。
- 命は何よりの宝だが、死は或いは泰山より重く或いは鴻毛より軽しというように、義のためならば喜んで捨てる覚悟だ。
正しいことのためなら、命を惜しまないほど重い価値があるし、一方で正しくないことのためなら、命は軽いものとして捨てられるべきだと教えているんだね。