「朱に交われば赤くなる」の意味(類義語・英語)
【ことわざ】
朱に交われば赤くなる
【読み方】
しゅにまじわればあかくなる
【意味】
交際する人間や置かれた環境で、人は良くも悪くもなるということ。
友達や周りの人たちがどんな人かによって、自分の行動や考え方が変わるってことや。だから、良い友達を選ぶことが大事やってことを教えてくれる言葉やな。人は環境によって変わるから、自分を取り巻く環境を大事にせないかんね。
【類義語】
・墨に近づけば必ず淄く、朱に近づけば必ず赤し
・善悪は友による
・血に交じれば赤くなる
・虱は頭に処りて黒し
・丹の蔵する所の者は赤し
・水は方円の器に随う
【英語】
Evil communications corrupt good manners.(下劣な会話はよい行儀作法を害する)
Who keeps company with the wolf will learn to howl.(狼と交わる者は吠えるようになる)
「朱に交われば赤くなる」の解説
「朱に交われば赤くなる」ということわざは、人が交流する友人や周囲の環境によって、良い方向にも悪い方向にも影響されやすいという意味を持っているんだよ。この表現は、朱色の物に触れたものが赤く染まることから来ていて、人間の性質や行動が周囲の影響を受けやすいことを示しているんだね。
たとえば、良い影響を与える友達と一緒にいると、自分も良い行動を取るようになるとか、逆に悪い習慣を持つ友達と一緒にいると、自分もその悪い習慣に引っ張られるような場合が「朱に交われば赤くなる」に当てはまるね。
この言葉は、人が周囲の環境や人々の影響を受けやすいという事実を教えてくれているんだ。友人選びや自分を取り巻く環境に注意することの重要性を示しているんだよ。周りの人や環境が、自分にどのような影響を与えるかを意識することが大切なんだね。
「朱に交われば赤くなる」の使い方
「朱に交われば赤くなる」の例文
- 不良が多い学校に行った兄は、朱に交われば赤くなるみたいに素行が悪くなっていった。
- 優秀な生徒の中に入れば、朱に交われば赤くなるように健太くんも勉強好きになるだろう。
- パリピの仲間に影響を受け、健太くんは朱に交われば赤くなるごとく派手になった。
- 朱に交われば赤くなるというから、友人選びは大事だ。
- 環境次第で人は大きく変わり、朱に交われば赤くなるというので孟母三遷する親が多い。
「朱に交われば赤くなる」の文学作品などの用例
すると、私の父も母も急に兄をば悪いものだとは云わなくなり、何かの話が出るとあれは皆よく家へも遊びに来たあの山座という悪友があったためだ…朱に交われば赤くなるという諺がほとんど両親の口癖になってしまったくらいである。(永井荷風の悪友より)
良い友達に囲まれれば良い影響を受け、悪い友達に囲まれれば悪い影響を受けるという教えを含んでいる言葉だよ。