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【垂拱して天下治まる】の意味と使い方や例文(出典)

垂拱して天下治まる

「垂拱して天下治まる」の意味(出典)

意味
【ことわざ】
垂拱して天下治まる

【読み方】
すいきょうしててんかおさまる

【意味】
天子の徳で民衆が感化され、天子が何もしなくても平穏に治まること。

「垂拱」は、衣装の袖を垂れ、手をこまねいて何もしないこと。
ことわざ博士
「垂拱して天下治まる」という言葉は、君主が特別な政策を取らずとも、民の自然な行動に任せることで国が上手く治まるという意味を持っているんだよ。
助手ねこ
そうか、そういうことやな。つまり、「君主が積極的に介入せず、民の自然な行動に任せて国が治まること」を意味してるんやな。

君主が積極的に策を施すことなく、民の自然な行動や秩序に任せる政治のあり方を言うんやな。理想的な政治状態を表す言葉や。

【出典】
書経しょきょう

政治の根本さえよければ何もせず手をこまねいていても天下は治まる。そのような無為の政治が良いのだと武王は言ったとある。
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「垂拱して天下治まる」の解説

カンタン!解説
解説

「垂拱して天下治まる」という言葉は、君主が特別な行動を取らずとも、その治世下で国が良く治まるという、古代中国の政治における理想的な状態を表す表現なんだよ。

この言葉は、周の武王の治世を例に挙げているんだね。武王は積極的に介入することなく、国民や役人たちがそれぞれの役割を果たし、国を良く治めることができたとされている。この表現で使われる「垂拱」という言葉は、文字通りには「手を下げて袖をたらす」ことを意味し、ここでは君主が手を出さず、国の自然な秩序に任せる様子を象徴しているんだ。

たとえば、君主や政治指導者が過度に介入せず、国民自身の自然な善意や調和に任せることで、社会が安定し繁栄するという理想的な政治状態を表すためにこの言葉を使うことができるよ。このことわざは、政治においては、過度な管理や介入よりも、国民の自然な力や秩序を尊重することの重要性を示しているんだ。

「垂拱して天下治まる」という言葉は、古代中国における理想的な政治の状態を表す言葉として用いられ、君主の賢明な治世がいかに重要かを示しているんだね。このことわざは、良い政治とは民の声を尊重し、自然な秩序を大切にすることを教えてくれる言葉なんだ。

「垂拱して天下治まる」の使い方

健太
垂拱して天下治まるんだって。
ともこ
日本の政治家じゃ無理ね。
健太
徳がゼロだもんね。
ともこ
自分の利益が最優先な政治家に徳があるわけないわよね。
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「垂拱して天下治まる」の例文

例文
  1. 私利私欲におぼれた政治家が、余計なことをするから世の中がおかしくなる。垂拱して天下治まるというから何もしない方が良くなるかもしれない。
  2. 垂拱して天下治まるのが理想だから、小さな政府を目指す。
  3. ITを駆使した複雑かつ残忍な犯罪が増加している現代では、垂拱して天下治まるとは思えない。
  4. 垂拱して天下治まると考え、首相は災害発生後もゴルフを続け災害対策本部を設置しなかった。
  5. 首相ができた人間なら垂拱して天下治まるが、そうでないから治まらない。世の中は首相の徳をうつす鏡だ。




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