「卵を以て石に投ず」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
卵を以て石に投ず
【読み方】
たまごをもっていしにとうず
【意味】
弱者が無闇に強者に立ち向かうこと。損ばかりで何の得もないこと。最初から勝負にならないこと。
卵を石に投げても、石は無傷やけど、卵はぐちゃぐちゃになるだけやもんな。これは、自分だけが損して、何も得られへん行動や、道理に反した行動は、結局自分が一番困るってことを教えてくれてるんやな。
【語源由来】
卵を石に投げつけても割れるだけで、石は何の損傷も受けない意から。
【出典】
「荀子」
【類義語】
・卵で石を打つが如し
・指を以て沸けるを撓す
「卵を以て石に投ず」の解説
「卵を以て石に投ず」っていうことわざはね、結果が全く出ない、または、バカバカしい理に適わない行動を指すんだよ。
考えてみて。卵を大きな石に投げつけたとして、何が起こると思う?卵は割れてしまうだけで、石は全く変わらないよね。だから、「卵を以て石に投ず」っていうのは、努力が全く報われない、意味のない行動を表しているんだ。
例えば、ものすごく難しい問題を解くために、全然理解していないままに、ただ公式を使って解答しようとする行動。それはまさに「卵を以て石に投ず」だね。解答が出るかもしれないけど、本当に理解したわけではないから、次に同じような問題が出た時には全く役立たないよね。
このことわざから学べるのは、無駄な行動は避けて、目の前の問題を理解して、その上で解決策を見つけることの大切さだよ。何をするにも、理に適った行動を心がけることが大切だね。
「卵を以て石に投ず」の使い方
「卵を以て石に投ず」の例文
- 相手の力量を見極めず立ち向かうとは、卵を以て石に投ずような身の程知らずだ。
- 卵を以て石に投ずようでは、いずれ経営が破綻する。
- 大企業相手に訴訟を起こすなんて、卵を以て石に投ずような無謀な行為だったんだ。
- 健太くんでは力不足だ。卵を以て石に投ずごとく、勝ち目はないぞ。
- はなから負けることは分かっていたんだ。卵を以て石に投ずような無茶な挑戦だった。