「馬痩せて毛長し」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)

馬痩せて毛長し
【読み方】
うまやせてけながし
【意味】
人は貧しくなると知恵の働きが鈍くなる。


馬が痩せて、毛だけが長くなる姿から想像すると、とにかく生きること自体が大変で、何もやる気が出へん状態を表してるんやな。つまり、貧しさって生活を大変にし、元気を奪うってことを教えてくれる言葉やな。
【語源・由来】
栄養状態が悪い馬は痩せ細り、毛ばかりが長く見えることから。
【出典】
「五灯会元」
【類義語】
・運尽くれば知恵の鏡も曇る
・窮すれば鈍する
・窮すれば濫す
・鈍すりゃ貧する
・人貧しければ智短し
・貧すれば鈍する
【英語訳】
・A horse becomes thin and fur is long.
・Thought will become blunt if it becomes poor.
「馬痩せて毛長し」の解説
「馬痩せて毛長し」は、生活が厳しいときや困難な状況にあるとき、生存に必要な最低限の事に専念するしかない、あるいは生活に元気や活気がないという状態を表すたとえだよ。これは、馬が栄養不足で痩せてしまい、体力が無くて働けなくなった状態を、毛が伸びるだけで他には何もできないという形で表現したものだね。
そして、この表現の出典は、中国の禅宗の記録書『五灯会元』の中の「五祖法演禅師」の部分にあるんだよ。
「馬痩せて毛長し」の使い方




「馬痩せて毛長し」の例文
- 馬痩せて毛長しというのだから、人が何かを学ぶには経済的な余裕も大事だと考えている。
- 金銭的に困窮した奴は、もう何を考えているか分からないよ。馬痩せて毛長しというから、愚かな発想しか出来ていないかもしれない。
- 馬痩せて毛長しなので、彼女が実はお金に困っているという事は、会った時にすぐに勘付いた。























