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【内広がりの外すぼり】の意味と使い方や例文!語源由来は?(類義語・対義語・英語)

内広がりの外すぼり

【ことわざ】
内広がりの外すぼり

【読み方】
うちひろがりのそとすぼり

【意味】
家や仲間内では威張るが、外へ出ると意気地がなくなること。内弁慶。

ことわざ博士
「内広がりの外すぼり」は、身近な場では大きな態度を取るのに、外の場では小さくなってしまう様子を表すよ。
助手ねこ
家庭、親しい仲間、教室の中では強気でも、知らない人や大勢の前では急に弱気になる場面で用いるニャン。

【英語】
・Every dog is a lion at home(犬も家ではライオンになる、慣れた場所では強気になる)

【類義語】
・内弁慶の外地蔵(うちべんけいのそとじぞう)
・内で蛤、外では蜆(うちではまぐり、そとではしじみ)
・内弁慶(うちべんけい)

【対義語】
・内柔外剛(ないじゅうがいごう)

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「内広がりの外すぼり」の語源・由来

ことわざを深掘り

「内広がりの外すぼり」は、「内」では広がり、「外」ではすぼるという対照からできたことわざです。ここでいう「内」は、家の中や仲間内など、安心していられる身近な場所を指し、「外」は、他人の前や慣れない場を指します。

「広がり」は、気持ちや態度が大きくなることを思わせる言い方です。家族や親しい仲間の前では、気が大きくなって威張ったり、強い口調になったりする様子が、この「広がり」に重なります。

一方、「すぼり」は、「すばり」「すぼまり」とも言い、小さく縮む意味をもつ言葉です。「外すぼり」とは、外へ出たとたんに気持ちが縮み、意気地がなくなる様子を表しています。

この表現に近い形に、「内広の外窄り」があります。「外窄り」は「そとすぼり」「そとすぼまり」「そとすばり」とも読まれ、家では威張るが、外へ出ると意気地がなくなることを表します。

古い用例として、『譬喩尽(たとえづくし)』(1786年序・江戸時代後期、松葉軒東井編)に「内(ウチヒロガ)りの外窄(ソトスボリ)」という形が出てきます。『譬喩尽』は、ことわざを中心に、詩歌・童謡・流行語・方言などをいろは順に集めた八巻の書物です。

この古い形では、「外窄」と書いて「ソトスボリ」と読ませています。「窄」は、すぼまること、縮んで狭くなることを表す字であり、外に出ると気持ちも態度も小さくなるという比喩を支えています。

また、このことわざには、貝を使った近い言い方もあります。「内で蛤、外では蜆」は、家では大きな顔をしているが、外では小さくなっていることのたとえです。蛤は大きめの二枚貝、蜆は小ぶりな二枚貝であり、大きいものから小さいものへ変わる対照が、人の態度の変化を分かりやすく表しています。

この「蛤」と「蜆」のたとえは、「内広がりの外すぼり」と同じ考えを、貝の大きさの違いで表したものです。内にいる時は大きく、外へ出ると小さくなるという見立てが共通しています。

さらに、「内弁慶の外地蔵」も同じ意味の流れにあります。家の中では弁慶のように威張るが、外では気が小さくおとなしいことを表し、「内広がりの外すぼり」と同じく、場所によって態度が大きく変わる人をいう言葉です。

「弁慶」は、強い人物の象徴として日本語の中で広く用いられてきました。そのため「内弁慶」は、家の中では強そうにふるまうのに、外では意気地がない人を表す言葉として定着しています。

「内広がりの外すぼり」は、単に人前でおとなしくなることだけをいうのではありません。身近な人には強く出るのに、外では責任をもって行動できないという態度の差を、少し皮肉をこめて表すことわざです。

このことわざは、場所や相手によって態度を変えすぎる弱さを戒める言葉です。親しい人の前だけで大きくならず、外の場でも落ち着いて行動し、内でも外でも同じように誠実であることの大切さを伝えています。

「内広がりの外すぼり」の使い方

健太
家では弟に強い口調で言えるのに、明日の班長会議で意見を言うと思うと急に不安になってきたよ。
ともこ
それだと、内広がりの外すぼりになっちゃうね。班のみんなに必要なことなら、落ち着いて伝えれば大丈夫だよ。
健太
たしかに! 家で威張るより、会議でちゃんと話せるほうが大事だね。
ともこ
言うことを紙にまとめておこう。最初の一文だけ決めておけば、きっと話し出せるよ。
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「内広がりの外すぼり」の例文

例文
  • 家では大声で意見を言うのに、学級会では黙ってしまう彼は、内広がりの外すぼりになっている。
  • 弟には強く命令するのに、先生の前では何も言えないのは、内広がりの外すぼりの態度だ。
  • 仲間内では偉そうに話すが、他校の生徒の前では急に小さくなるので、内広がりの外すぼりと言われた。
  • 内広がりの外すぼりにならないよう、外の試合でも自分の考えを落ち着いて伝えたい。
  • 家庭では不満ばかり言うのに、職場では意見を出さないのは、内広がりの外すぼりに近い。
  • 本当に信頼される人は、内広がりの外すぼりではなく、どこでも同じように礼儀正しく行動する。

主な参考文献
・日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000〜2002年。
・松村明監修『大辞泉 第二版』小学館、2012年。
・北原保雄編『明鏡国語辞典 第二版』大修館書店、2010年。
・松葉軒東井編『譬喩尽』1786年序。
・LanGeek English Dictionary.





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