「肉を以て餓虎に委す」の意味(出典・語源由来・故事)
【ことわざ】
肉を以て餓虎に委す
【読み方】
にくをもってがこにまかす
【意味】
無駄死にすること。
肉を飢えた虎にやるようなもんで、結果的には自分が損するだけってわけや。要は、自分の身を守るためにも、無駄に危険なことはせんといた方がええって教えやね。
【出典】
「史記」
【語源由来】
自分の身体を飢えた虎の食うに任せる意から。
【故事】
中国の戦国時代、魏の張耳は秦との戦いで城を包囲された。張耳は生死を共にする約束を交わした親友の陳余に援軍を求めたが、陳余hこれを無謀と見て「今必ず倶に死するは、肉を以て餓虎に委す如し、何ぞ益あらん」と言った。
「肉を以て餓虎に委す」の解説
「肉を以て餓虎に委す」という言葉は、無駄に命を捨てること、つまり自らの身を危険にさらしてまで何の得もない行動を取ることを意味しているんだ。
この言葉は、「史記」に出てくる話から来ているんだよ。魏の張耳という人が、戦いで秦に包囲されてピンチになった時、親友の陳余に助けを求めたんだけど、陳余はそれが無謀だと判断して、「自分たちが一緒に死ぬことにどんな意味があるの?それは飢えた虎に自分の身を投げるようなものだよ」と言ったんだね。
つまり、このことわざは、どんなに困っていても、ただ危険を冒すだけで何の解決にもならない行動は取るべきじゃないって教えているんだ。危険な状況で無駄な犠牲を避け、もっと賢い方法を考えることの大切さを示している言葉なんだよ。だから、行動を起こす前には、その結果が本当に意味のあるものになるかどうかをよく考えようね。
「肉を以て餓虎に委す」の使い方
「肉を以て餓虎に委す」の例文
- 自殺は、肉を以て餓虎に委すように世界に何かを訴えることはできない。弱者が住みやすい世界に変えることができるよう、生きて道を模索しないか。
- 特攻隊は肉を以て餓虎に委すみたいに、戦況に影響を与えず家族が悲しんだだけだった。
- 無謀な計画は、肉を以て餓虎に委すのと同じで無駄死にするだけだから、しっかり計画を立てよう。
- タイミングを計らないと、肉を以て餓虎に委すことになる。何かを成し遂げるには、タイミングはかなり重要なんだ。
- この世に生まれたからには、何か使命を背負っているはずだ。肉を以て餓虎に委すのだけは避けたい。
それは、文字通り肉を飢えた虎に投げ与えるようなもので、自らを無意味な危険に投じる行為を指しているんだよ。