「入木道」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
入木道
「入木」「入木三分」ともいう。
【読み方】
にゅうぼくどう
「入木」は、「じゅぼく」とも読む。
【意味】
書道のこと。筆勢が強いこと。
「入木」は、木に墨が染み込むこと。「入木三分」は、書道で筆勢が強いこと。「三分」は、長さで今の約7mm。一説に厚みの十分の三。
「入木道」という言葉は、書道、特に日本の伝統的な書道のことを指しているんだ。
へぇ、それは日本の伝統文化を象徴する言葉やね。つまり、「入木道」とは、日本の伝統的な書道を指してるんやな。筆と墨を使って、紙や絹に美しい文字を書く技術や芸術を表してるんや。
書道は単に文字を書くこと以上の意味を持っていて、深い学問や精神的な要素も含んでるんやね。日本の文化や伝統を感じさせる言葉やね。書道の奥深さや美しさを象徴する言葉やな。
【出典】
「書段」
【故事】
中国、晋の王義之が木の板に書いた文字は筆勢が強く、後にその板を削ってみると、墨が深くまで染み込んでいたという故事から。
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「入木道」の解説
カンタン!解説
「入木道」という表現は、書道における筆勢の強さや深みを表す言葉で、中国の晋の時代の著名な書家、王羲之(おうぎし)に由来しているんだよ。王羲之の書いた文字は筆勢が非常に強く、彼が書いた板に墨が三分の深さまで入り込んでいたとされているんだね。
この故事は、書道における力強い筆運びと、文字に深みと力を持たせる技術の重要性を示しているよ。王羲之は中国の書道史において非常に高い評価を受けている人物で、彼の書道は後世の書家に大きな影響を与えたんだ。
「入木道」という言葉は、ただ表面上で文字を書くのではなく、筆の力を深く入れて文字に命を吹き込むことの重要性を教えてくれるんだよ。書道では、文字に力強さと美しさを与えるために、筆の使い方が非常に重要なんだね。この言葉は、書道の技術だけでなく、どんな芸術作品にも適用できる、深い熟練と情熱を表しているんだ。
「入木道」の使い方
ともこちゃんは、何か習っているの?
入木道を習っているの。
だから字が綺麗なんだね。
姿勢もきれいになるわよ。
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「入木道」の例文
- 入木道は奥が深く、生半可な気持では極めることはできない。
- 落ち着きがない健太くんに、入木道をすすめる。
- 茶の道や入木道は心を鎮め、自分と向き合うことが可能になる。
- いずれは、入木道の神王義之のような書を書きたい。
- 地味そうに見える入木道だが、白と黒で表現する世界は実は華やかだったりする。