「易者身の上知らず」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
易者身の上知らず
「陰陽師身の上知らず」ともいう。
【読み方】
えきしゃみのうえしらず
【意味】
他人の身の上の判断はするが、自分のこととなるとわからなくなることのたとえ。
「易者身の上知らず」という表現は、易者や陰陽師が他人の運命を占うことはできるが、逆に自分自身の運命は理解できないという意味を持っているんだよ。
あーなるほどな。つまり、「他人のことは占えるけど、自分のことはわからへん」ってことやな。
自分のことは見えづらいっていう、皮肉やな。他人のことばっかり考えて、自分のことを見失わないようにせなあかんな、これは。
易者とは、占いを職業とする人のこと。占い師。
易者は他人のことは占(うらな)うが、自分のことになると欲や感情が邪魔して正しい判断ができず、少しもわからないことから。
他人のことをあれこれ批判するよりも、自分をかえりみたほうがよいという教訓の意味もあるいう説があります。
【類義語】
・医者の自脈効き目なし
・医者の不養生
・紺屋の白袴
・人相見の我が身知らず
・易者の身の上知らず
・坊主の不信心
・儒者の不身持ち
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「易者身の上知らず」の解説
カンタン!解説
「易者身の上知らず」は、その字面通り「占い師が自分自身の運命や未来を知らない」という意味で使われるんだ。
他人の運命や未来を占うことはできても、自分自身のことについてはなかなか明確には見えないという人間の盲点を指摘した表現だよ。
具体的には、易者や陰陽師といった占い師は他人の未来を占うことができるけど、自身の未来や運命については見通せない、つまり自己認識が不十分であるという皮肉を込めた表現なんだ。
この表現は、自分の問題点や弱点を見つけ出し、自己改善するためには、自分を客観的に見つめることの重要性を示しているんだよ。
「易者身の上知らず」の使い方
太郎君のいうとうりにじゃんけんすると勝つことが多いんだ。
じゃんけんが上手なのね。
太郎君は自分がじゃんけんすると必ず負けるから不思議だね。
易者身の上知らずっていうものね。
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「易者身の上知らず」の例文
- 人の進路については助言できるのですが、自分の進路となると易者身の上知らずになっていまいます。
- 海外投資に関するコンサルタントの会社が投資で失敗したしたのは、まさに易者身の上知らずです。
- 易者身の上知らずになるのはどうしてでしょうか、しょせん他人のことは無責任に助言できるからなのでしょうか、それとも自分のことは冷静に考えることができないからなのでしょうか。
- 部長の助言はいつも適切ですごいと思いますが、部長ご自身のことになると易者身の上知らずのようです。
まとめ
「易者」は算木(さんぎ)や筮竹(ぜいちく)を使って運を占うことを仕事としている人です。日本のみならず世界にも多種多様な運を占う仕事があります。それだけ、自分の運について知りたい人達が多くいるのでしょうね。易者さんがよく使うことばを思い出します。「当たるも八卦(はっけ=占い)、当たらぬも八卦」と。