「堪忍袋の緒が切れる」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
堪忍袋の緒が切れる
【読み方】
かんにんぶくろのおがきれる
【意味】
じっと我慢していたことが、抑えきれなくなって怒りが爆発すること。
我慢のできる範囲までは、我慢したという意味を含む。
怒りの原因がある程度続いてきた状態のときに使う。
袋の紐が切れるように、人の我慢もいつかは限界がくるわけや。この言葉、日常生活でよく聞くけど、本当に我慢の大切さと、その限界を教えてくれるねんな。
【語源・由来】
「堪忍袋(かんにんぶくろ)」とは、我慢のできる心の広さを袋にたとえたもの。
【類義語】
・仏の顔も三度まで(ほとけのかおもさんどまで)
【英語訳】
Patience provoked turns to fury.
「堪忍袋の緒が切れる」の解説
「堪忍袋の緒が切れる」っていう言葉はね、もう我慢の限界って感じで、怒りが爆発することを表しているんだ。
想像してみてね。堪忍袋っていうのは、我慢をため込んでる袋みたいなものだと思って。その袋には「緒」というひもがついていて、我慢をため込む度にそのひもがどんどん伸びて、限界に来たら切れてしまうの。ひもが切れたら、袋の中の我慢が全部出ちゃって、怒りや不満が爆発するってわけ。
「堪忍袋の尾が切れる」って書くのは間違いだよ。正しくは「堪忍袋の緒が切れる」だね。簡単に言うと、「もう我慢できない!」って気持ちを表してるんだよ。
「堪忍袋の緒が切れる」の使い方
「堪忍袋の緒が切れる」の例文
- 長年の友人だからといっても、彼女の図々しさには、いい加減堪忍袋の緒が切れた。
- 彼は毎日うちでご飯を食べては、味や量に文句を言う。もう堪忍袋の緒が切れそうだ。
- 何度注意しても、家の敷地に勝手に入り込んで遊ぶ子供たちに、いい加減堪忍袋の緒が切れた。
- 母は平気で私の服を着るけれど、すぐに汚してしまう。しかしいつも謝らないことに、堪忍袋の緒が切れた。
「道ですれ違いざまに肩が触れ合い、腹が立って堪忍袋の緒が切れた。」と使うのは注意が必要。
「堪忍袋の緒が切れる」の文学作品などの用例
池田屋に於ける幕府方の暴挙が、如何に長州藩士をして激昂せしめたか。八月十八日の政変以来、隠忍に隠忍を重ねて来た長藩も、遂に堪忍袋の緒を切ったのである。(菊池寛の大衆維新史読本より)
まとめ
堪忍袋の緒が切れてしまうほど、怒ることは嫌なことですね。
また、相手のことを怒らせてしまわないように、気を付けなければなりませんね。