「奇貨居くべし」の意味(語源由来・出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
奇貨居くべし
【読み方】
きかおくべし
【意味】
到来した絶好の機会は、逃さずに利用しなくてはならないというたとえ。珍しいものは、買っておいて、値上がりする時期を待つべきだということ。
後で「あれをしておけばよかった」と後悔することを避けるためのアドバイスやね。得がたい好機は、サッと手に入れとくべきやな!
【語源・由来】
秦の商人だった呂不韋は、趙(ちょう)の国の人質となって冷遇されていた秦の王子子楚(しそ)を見て、「奇貨居くべし」と思って資金の援助を惜しまなかった。
後に子楚が荘襄王(そうじょうおう)に即位すると、呂不韋は宰相に取り立てられて、文信侯に封ぜられたという故事に基づく。
【出典】
「史記」呂不韋
【類義語】
・好機逸すべからず
【英語訳】
Strike while the iron is hot.
Make hay while the sun shines.
「奇貨居くべし」の解説
「奇貨居くべし」とは、大チャンスやすごくいいものが目の前に来たとき、そのチャンスをしっかりつかんでおくべきだよ、っていう意味なんだ。
昔の話でね、中国に呂不韋っていう商人がいて、彼は秦の王子を助けたんだ。でも、ただ助けたってわけじゃなくて、将来、この王子をうまく利用して大きな利益を得られるかもしれないって考えて助けたの。だから、この話から、珍しいものや大きなチャンスは逃さずにしっかりつかんでおけっていう教訓が生まれたんだ。
例えば、友達とお店でめちゃくちゃお得なセールを見つけたら、「奇貨居くべし!」って思って、そのチャンスを逃さず商品を買う、っていう感じだね。大切なのは、いいチャンスを見つけたら、その場で迷わず行動すること!
「奇貨居くべし」の使い方
「奇貨居くべし」の例文
- 父は、奇貨居くべしという気になって、新しく株を買っておいたと話していた。
- 新しく店舗を増やすなら、今がチャンスだと思う。奇貨居くべしだ。
- 彼は長年準備を進めてきたようだが、事業を始めるには今だ。奇貨居くべしだと行動を始めた。
- 奇貨居くべしというように、好機は逃してはいけない。しっかりと時期を見極めよう。
- 彼が仕入れたものはいつも売り切れる。奇貨居くべしということを徹底しているようだ。
「奇貨居くべし」の文学作品などの用例
この卒は数年前に、陳が払暁に咸宜観から出るのを認めたことがある。そこで奇貨措くべしとなして、玄機を脅して金を獲ようとしたが、玄機は笑って顧みなかった。卒はそれから玄機を怨んでいた。(森鷗外の魚玄機より)
まとめ
タイミングを逃して失敗してしまったことが、あるのではないでしょうか。
奇貨居くべしというように、チャンスは逃さずに利用したいですね。
その為には、いつでも行動できるように、しっかりと準備をしておきたいものですね。
それを持っていれば、後で大きな利益や成功を得る可能性があるからね。