【ことわざ】
既往は咎めず
【読み方】
きおうはとがめず
【意味】
過ぎ去ってしまったことや、済んでしまったことをあれこれ咎めても仕方がないということ。
これから先のことを大切にしようというたとえ。
【語源・由来】
「論語(ろんご)」八佾(はちいつ)より出典。
「成事は説かず、遂事は諌めず、既往は咎めず」
できてしまったことをあれこれ言うことはできないし、してしまったことは諌めようがない、過ぎ去ったことは咎めてもどうしようもない
と、あることに基づく。
「既往」とは、過ぎ去ったことという意味。
【英語訳】
Let bygones be bygones.
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「既往は咎めず」の使い方

ぼくはどうしてあんな失敗をしてしまったんだろう。

健太くん、そんなに落ち込まないで。

だけど、あの時に失敗しなかったら、こんなに大変なことにはなっていないだろう。

過ぎてしまったことは仕方ないわ。既往は咎めずよ。
「既往は咎めず」の例文
- 誰にでも失敗はあるだろう。だからいつまでもくよくよしていてはいけなよ。既往は咎めずというだろう。
- 兄は受験に失敗してしまったことを、ずっと悔やんでいるけれど、既往は咎めずというように、これから先のことを大切にして欲しいと思う。
- 妹は結婚の約束をしていた恋人と別れることになってしまった。しかし、既往は咎めずというように、いつまでも落ち込んではいけないと慰めた。
- 既往は咎めずというだろう。次の試合こそ勝てるように、みんなで練習に励もう。
- 彼はとても落ち込んでいたけれど、既往は咎めずと前を向いて歩き始めた。
まとめ
失敗してしまったことを、いつまでも後悔することがあるのではないでしょうか。
しかし、既往は咎めずというように、過ぎてしまったことよりも、先のことに目を向けて前に進んでいきたいものですね。