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【気が置けない】の意味と使い方や例文!語源由来は?(類義語・対義語・英語)

気が置けない

【慣用句】
気が置けない

【読み方】
きがおけない

【意味】
相手に気づまりや遠慮を感じず、気楽にうちとけられること。

ことわざ博士
「気が置けない」は、相手に気をつかわずにすむ親しい関係を表しているよ。
助手ねこ
「油断できない」「警戒しなければならない」という意味ではなく、仲のよい友人や安心して話せる相手について用いるニャン。

【英語】
・feel at ease with someone.(人と一緒にいて気楽に感じる)

【類義語】
・気を許す(きをゆるす)
・心を許す(こころをゆるす)
・心を開く(こころをひらく)

【対義語】
・気が置ける(きがおける)
・気兼ね(きがね)

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「気が置けない」の語源・由来

慣用句を深掘り

「気が置けない」は、「気を置く」「気が置ける」という古い言い方の否定形から生まれた表現です。「気を置く」には、相手の気持を気づかう、遠慮するという意味があります。

「気」は、この場合、心のはたらきや気づかいに近い意味で使われています。「置く」は、心の中に気づかいを置くように、相手との間に遠慮をはさむことを表しています。

「気を置く」の古い説明として、『詞葉新雅』(1792年・江戸時代後期)に、相手の気持を気づかい、遠慮する意味の言い方として出てきます。ここでは、現在の「気が置けない」とは反対に、相手との間に気づかいがある状態を表しています。

また、江戸時代後期の洒落本『雑文穿袋』(1779年)には、「気を置く」が「気を休める。ほっとする」という意味で出てきます。同じ「気を置く」でも、古い用例には、気づかいをする意味と、気を休める意味がありました。

現在の「気が置けない」につながる流れでは、「気を置く」が「遠慮する」「気づかう」という意味で使われた点が大切です。そこから、「気が置ける」は「何となくうちとけられない」「遠慮される」という意味をもつようになります。

「気が置ける」の古い用例として、尾崎紅葉『多情多恨』(1896年・明治時代、尾崎紅葉著)に「気が置けなくて」という形が出てきます。この用例は、相手に遠慮が生じるかどうかをめぐる文脈で使われています。

その反対の形が「気が置けない」です。「気が置ける」が、うちとけにくく遠慮されることを表すため、「気が置けない」は、遠慮せずにすみ、気楽にうちとけられることを表します。

「気の置けない」という形では、田山花袋『時は過ぎゆく』(1916年・大正時代、田山花袋著)に「本当に、気の置けない好い叔母さんですね」という用例が出てきます。この場合の「気の置けない」は、相手に気づまりや遠慮を感じない、親しみやすい人柄を表しています。

「気が置けない」と「気の置けない」は、どちらも、相手との間に余計な遠慮がないことを表す形として使われます。特に「気の置けない友人」「気が置けない仲間」のように、人間関係の近さや安心感を表す言い方として定着しています。

一方で、「置けない」という否定の形から、「信用が置けない」などと同じように悪い意味だと受け取られることがあります。しかし、この表現で否定されているのは「相手への遠慮」なので、意味は「遠慮しなくてよい」「心を開いてつきあえる」となります。

つまり、「気が置けない」は、気をつかわない乱暴な関係ではありません。相手を信頼しているからこそ、余計な遠慮をせずに話せる、親しい関係を表す慣用句です。

「気が置けない」の使い方

健太
明日からの移動教室、班のメンバーが仲良しの人ばかりですごく楽しみんだ。
ともこ
よかったね!それなら、夜までずっとリラックスして過ごせそう。
健太
うん、まさに気が置けない仲間だから、最高の思い出が作れそうだよ!
ともこ
羨ましいな、私も自分の班のみんなとたくさんおしゃべりしよう。
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「気が置けない」の例文

例文
  • 幼なじみとは気が置けない間柄で、久しぶりに会ってもすぐに話が弾む。
  • 気が置けない友人たちと過ごす休日は、心からくつろげる。
  • 祖母の家には気が置けない親戚が集まり、食卓が明るい声で満ちた。
  • 新しい職場にも気が置けない同僚ができ、仕事の相談がしやすくなった。
  • 気が置けない仲だからこそ、彼は私の失敗も正直に注意してくれる。
  • 旅先で気が置けない友だちと語り合い、日ごろの悩みが軽くなった。

主な参考文献

・日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典 第二版』小学館、2000〜2002年。
・小学館国語辞典編集部編『精選版 日本国語大辞典』小学館、2006年。
・松井栄一監修、佐藤宏ほか編『大辞泉 第二版』小学館、2012年。
・尾崎紅葉『多情多恨』1896年。
・田山花袋『時は過ぎゆく』1916年。





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