「浩然の気」の意味(語源由来・出典・英語訳)
【ことわざ】
浩然の気
【読み方】
こうぜんのき
【意味】
のびのびとした、おおらかな気持ちのこと。
なんの制約もなく、解放された気分のこと。
人生、狭い心で生きるより、この「浩然の気」を胸に、広く深く生きるのがええんやろな。
【語源・由来】
本来は、正しいことを行い道義心を身につけることによって、五体に気力がみなぎることをいう。「浩」は、水が豊かな様子のこと。
【出典】
「孟子・公孫丑・上」
【英語訳】
Since its action is right, it is a grand feeling.
「浩然の気」の解説
「浩然の気」という言葉は、昔の賢い人、孟子が言った言葉から来てるんだよ。この言葉は、天や地に満ちている大きな力や元気みたいなものを表しているんだ。考え方としては、全部の生き物や自然の中にあるエネルギーとか活力の元になる力って感じ。
でも、ただの力だけじゃなくて、この言葉は「物事に困ったり、くよくよ悩んだりせずに、広い心で物事を受け入れる」っていう感じのおおらかな心の持ち方も意味しているんだよ。
だから、どんな困難な状況でも、この「浩然の気」を持って、前向きに、元気に過ごせたらいいよね。この言葉を思い出して、自分もそんな大きな心で生きてみたいな、って思わせてくれる特別な言葉なんだ。
「浩然の気」の使い方
「浩然の気」の例文
- 休暇に旅行へ出かけて、広大な土地で過ごしたことで、浩然の気を養うことができた。
- 彼女は恋人と南の島で、時間を忘れてのんびりと過ごしたおかげで、浩然の気を養えたと嬉しそうに話していたよ。
- 次の休みには、温泉旅行へ行こうと計画を立てている。時にはゆったりと過ごすことで、浩然の気を養うことも必要だろう。
- いつも忙しく過ごしているのだから、時には旅行へ出かけて浩然の気を養ってはどうだろう。
- 先日の旅はいつもとは違って、自然に囲まれて過ごしたことで、浩然の気を養えたようだ。
「浩然の気」の文学作品などの用例
私は禁酒をしようと思っている。このごろの酒は、ひどく人間を卑屈にするようである。昔は、これに依って所謂浩然の気を養ったものだそうであるが、今は、ただ精神をあさはかにするばかりである。(太宰治の禁酒の心より)
まとめ
日常の生活は勉強や仕事はもちろんですが、家事や育児に追われていることがあるのではないでしょうか。
いろいろなことに追われてしまうと、心にゆとりが持てなくなることがありますね。
時には、浩然の気を養うことでおおらかでゆったりとした気持ちになることも必要ですね。
これは、物事にこだわらず、広くおおらかな心持ちを持つことを意味しているんだ。