「栴檀は双葉より芳し」の意味(語源由来・類義語・対義語・英語訳)
【ことわざ】
栴檀は双葉より芳し
【読み方】
せんだんはふたばよりかんばし
【意味】
香木の栴檀は双葉が出たころから芳香を放つということで、大成する人物は幼時から優秀な素質を示すたとえ。
ホンマに才能ある人は、子供の頃からその兆しが見えるんやな。
【語源由来】
「上方(京都)いろはかるた」の一つ。 「栴檀」とは、白檀のことをいう。
【類義語】
・啄木鳥の子は卵から頷く
・虎子地に落ちて牛を食らうの気あり
・蛇は一寸にしてその気あり
・蛇は一寸にしてその気を得る
・蛇は寸にして人を呑む
・食牛の気
・梅花は莟めるに香あり
・実の生る木は花から知れる
・竜の子は小さしといえども能く雨を降らす
・竜は一寸にして昇天の気あり
・良竹は生い出るより直ぐなり
【対義語】
・氏より育ち
・秀才は晩成にしかず
・大器晩成
・十で神童十五で才子二十過ぎればただの人
【英語訳】
The sandal-wood is fragrant from its seed-leaves
Genius displays itself even in childhood.
It early pricks that will be a thorn.
「栴檀は双葉より芳し」の解説
「栴檀は双葉より芳し」っていう言葉はね、白檀という木が小さな葉っぱが2枚出る時点から、もういい香りがするよ、という話から来ているんだよ。そして、昔の「上方いろはかるた」っていう遊びの中にも出てくるんだ。
「栴檀」というのは、「白檀」という名前の木のことなんだ。白檀はすごくいい香りがする木なんだよ。そして、「双葉」っていうのは、木が小さな芽から最初に出してくる2枚の葉のことを指すんだ。
でも、これはただの木の話だけじゃなくて、人間についても言っているんだ。「すごい人は、小さい頃からそのすごさがちょっとずつ見えてくるよ」という意味があるんだ。つまり、才能がある人は、子どもの頃からその才能が少しずつ出てきて、大人になったときにはそのすごさが全開になるんだよ。
たとえば、子どものころから絵が上手だったり、音楽が得意だったり、運動がすごかったりする子は、大人になってもその才能を活かして、すごいことをやっていくんだよ。
でもね、実際の白檀は、小さい葉っぱが2枚出るときはまだあまり香りがしないんだって。だから、「栴檀は双葉より芳し」は、ことわざとして覚えて、その意味を大事にするといいんだよ。
「栴檀は双葉より芳し」の使い方
「栴檀は双葉より芳し」の例文
- あなたはおじいちゃんにそっくりだから、栴檀は双葉より芳しく、蛇は寸にしてその気を表すと言うけれど、大きな器の人間になるわよ。
- 栴檀は双葉より芳しというが、もうそろばんができるなんて、商売をやっている家の子として末たのもしいなあ。
- 栴檀は双葉より芳しというように、彼は小さいころから英会話が好きで得意としていたがやはり大きくなってからは海外に出て行った。
- 栴檀は双葉より芳しというように彼は、幼いころから優秀で他の子とは違っていたので、ノーベル賞をとったと聞いて納得した。
- 栴檀は双葉より芳しというが、彼のバイオリンの音色は幼少のころから格が違うものだった。
「栴檀は双葉より芳し」の文学作品などの用例
栴檀は双葉より香ばしいといいますが、ほんとに公高は輝いていて、生れながらにして人の長となる品格を備えています。彼のおかげで平民の娘の価値も上り、危く見えた私の地位も段々ゆるがぬものになって行きました。(大倉燁子の魂の喘ぎより)