【ことわざ】
赤貧洗うが如し
【読み方】
せきひんあらうがごとし
【意味】
全くの貧乏で、何もかも洗い流したように何もないこと。「赤」は、何も持たないの意味。
【語源・由来】
「先哲叢談」の「初め居を芝街に卜す。時に赤貧洗うが如く、舌耕殆ど衣食を給せず」に基づく。
【類義語】
貧、骨に至る
【英語訳】
as poor as a church-mouse.
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「赤貧洗うが如し」の使い方

となりのクラスの康太くんは、赤貧洗うが如し貧乏だから、朝と夕方は新聞配達をして家計を助けているそうよ。でも成績はトップクラスで私も勝ったことがないくらいなのよ。

へえ。それはすごい子だね。僕にはまねできないや。

へえ、じゃなくて、健太くんも彼を見習ったらどうなの?

うーん。彼のことは尊敬するけど生まれつきお坊ちゃまな僕には無理かな。
「赤貧洗うが如し」の例文
- 故郷を逃げるようにして都会に出た二人は、赤貧洗うが如し十数年を、励まし合って生きてきたが、やっと自分たちの店を持った。
- あの有名な作家は、若手の訪問客には親切だというが、若いころは赤貧洗うが如し暮らしをしてきたからだろう。
- 彼の家は、外からみると赤貧洗うが如し家の様子で、軒は落ち屋根は傾いている。
- 彼の家は赤貧洗うが如し、超のつく貧乏だったのだが、見た目や物腰からは全く貧乏を感じさせない彼を、ほとんどの人間はどこかの御曹司だと思い込んでいる。
- 彼は赤貧洗うが如し生活の中にあって、常にクラスのトップの成績をとり続ける程優秀であった。
- 彼は芸の道を究め、人間国宝になることが夢なので、今の赤貧洗うが如し生活を喜んで受け入れている。
まとめ
「真っ赤な嘘」が「あまりにも明らかな嘘」という意味であるように、明らかに貧乏な状態が赤貧である。明らかに貧乏な人に救いの手が差し伸べられ、明らかな格差がなくなるようなそんな世の中を望む。