「砂を噛むよう」の意味
【慣用句】
砂を噛むよう
【読み方】
すなをかむよう
【意味】
物事に味わいや面白みがなく、無味乾燥に感じることのたとえ。
ああ、そういうことかいな。つまり、物事が全く面白くない、味わいがない状態を、砂を噛む感覚にたとえてるんやな。何もおもしろみがなくて、何の感動もない状況を言うんやね。
これは、物事がつまらないときや、何も感じないときのたとえやわ。全く楽しさや面白みがない状況を表す言葉やな。
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「砂を噛むよう」の解説
カンタン!解説
「砂を噛むよう」というのはね、砂を噛んだら何の味もしなくてつまらないでしょ。それで、何かが全く面白くないや無味乾燥だっていう意味で使われることがあるんだ。
でもね、実はこの言葉の使い方にはちょっと違いがあって、人によっては「とても悔しくてたまらない」という意味で使うこともあるんだよ。文化庁の調査によると、実際には「悔しい」っていう意味で使う人の方が多いことが分かっているんだ。
この表現は、言葉の意味が変わることがあるっていう良い例なんだね。だから、言葉を使う時には、その言葉がどういう意味で使われているのかをよく考えることが大切なんだよ。
「砂を噛むよう」の使い方
健太君は、暑さには強いの?
そうだね。暑いのは嫌いではないよ。ともこちゃんは、どうなの?
暑いのは、むしろ嫌いだわね。今年は、スーパー猛暑だというんでしょ。暑いと、食欲がなくなるので、大好きなカツカレーも、砂を噛むような思いで食べることになりそうで、心配しているの。
スーパー猛暑だと、僕でも、食欲がわくか心配だなー。
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「砂を噛むよう」の例文
- 食欲が感じられないため、せっかくの好物も、砂を噛むような思いで食べた。
- 心がほんわかとなる夢から覚めると、砂を噛むような詫びしい現実に引き戻された。
- うわべだけのお世辞を言われて、これを聞く身としては、砂を噛むような気持ちだ。
- 新しい職場には、やりがいのある仕事を期待していたのに、砂を噛むような味気ないものとは思ってもみなかった。
- 単身生活も1週間が過ぎたが、これからも、砂を噛むような面白みのない日々が続くような気がする。
「砂を噛むよう」の文学作品などの用例
軈て自分の才能や感覚に判然した見極めがついて何の特異さも認め難い時がくるとこれくらゐ興ざめた、落莫とした人生も類い稀なようである。一っぺんに周囲の気配が青ざめて、舌触りまで砂を噛むようにザラッぽいものだ。(坂口安吾の蝉より)
つまり、この表現は、何の興味も惹かれない、感動もない状況を表しているんだ。