「治に居て乱を忘れず」の意味(出典・類義語・英語訳)
【ことわざ】
治に居て乱を忘れず
【読み方】
ちにいてらんをわすれず
【意味】
太平の世にあっても乱世となった場合の準備を忘れない。いつでも万一の時の用意を怠らないこと。
なんか、そんなん聞くと、いつでも用心しておかなあかんなって思うわ。平和な時こそ、ちょっと先のことも考えとかないとな!
【出典】
「易経・繁辞伝」の「君子は安にして危を忘れず、存にして亡を忘れず、治にいて乱を忘れず」から。
【類義語】
・安に居て危を思う。(あんにいてきをおもう)
【英語訳】
In prosperity prepare for adversity.(治に居て乱に備えよ)
「治に居て乱を忘れず」の解説
「治に居て乱を忘れず」ということわざは、「易経」の中に出てくる言葉で、とても大切な意味があるんだ。
これはね、世の中が平和で、みんなが穏やかに暮らしている「治(ち)」の時期にも、いつかまた訪れるかもしれない戦争や混乱「乱(らん)」のことを忘れないで、いつも準備をしておこうという意味なんだよ。
たとえば、今は国が安定していて、人々が安心して暮らしているけれど、将来何が起こるかはわからないよね。だから、いつも心の準備をして、食料やお金を少しでも貯めておいたり、困ったときに役立つ技術や知識を身につけておくことが大切なんだ。
このことわざは、いつも先を見越して準備をしておくことの重要性を教えてくれているんだね。平和な時でも、争いや困難が起こる可能性を忘れずに、しっかりと備えておくことが、よりよい未来につながるってわけだよ。
「治に居て乱を忘れず」の使い方
「治に居て乱を忘れず」の例文
- 平穏無事に過ごしている毎日であればこそ、治に居て乱を忘れず、危機意識を維持することが大切です。
- 会社の業績は10年連続の増益で安定して業績は伸びていますが、治に居て乱を忘れずと言われます。気を緩めることがないようにしましょう。
- 国内を見ていると海外のテロがウソのようですが、治に居て乱を忘れず、油断しているとテロの芽がいつか国内にも出る可能性はあります。
- 治に居て乱を忘れずと思っていれば、乱の起こる可能性は低くなります。仮に起こったとしても被害は最小限に抑えることができるます。
まとめ
地球規模で歴史を見てみると、世界中で戦争が全くなかったという時代はあるのでしょうか。海外のニュースを見ていると世界中のどこかで武力による問題解決が行われています。なぜ人はその道を選ぶのでしょうか。貧しくとも平穏な生活を望む人が多いはずなのに不思議です。
望まないのに強要される場合があります。治に居て乱を忘れないで準備しておくことが必要なのでしょう。
いつも準備しておくことで、どんな時にも対応できるようになるんだ。