「波に千鳥」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
波に千鳥
【読み方】
なみにちどり
【意味】
組合わせの良い二つのもの。
見た目がきれいでバランスがええものを「波に千鳥」と言うんやね。自然な美しさや洗練された組み合わせを大切にする、それが日本の伝統的な美意識やってことや。
【語源・由来】
波間に飛び交う千鳥の模様。海辺の景観に欠かすことのできない模様。奈良時代から今日に至るまで、幅広い分野で使用されてきたはやり廃りのない模様の一つ。
【類義語】
・梅に鶯
・猿に絵馬
・獅子に牡丹
・竹に雀
・牡丹に唐獅子、竹に虎
・牡丹に蝶
・松に鶴
・紅葉に鹿
・柳に燕
【英語訳】
plover on the wave
「波に千鳥」の解説
「波に千鳥」という表現は、見た目が美しく、組み合わせがうまく調和しているものを指す言葉だよ。特に日本の伝統的な文様や美術でよく見られる組み合わせで、波と千鳥(ちどり)の鳥が一緒に描かれていることが多いんだ。
この文様は、波を世間や人生の変化に例え、千鳥が波とともに飛ぶ様子を通じて、夫婦円満や家内安全といった縁起の良い意味を持っているとされているんだね。また、「千鳥」の名前が「千取り」と聞こえることから、勝運や目標達成の願いを込めて使われることもあるよ。
「波に千鳥」の文様を見たい場合、日本のかき氷の店の「氷」という文字が書かれたのぼりに、この文様が描かれていることがあるんだ。そこでは、赤い「氷」という文字の周りに、波と千鳥の鳥が描かれていることがよくあるんだよ。
このように、「波に千鳥」という表現は、日本の文化や美意識を象徴するもので、美しさと調和、そして幸運や安泰を願う意味を込めたものなんだね。
「波に千鳥」の使い方
「波に千鳥」の例文
- 彼と彼女が並ぶと波に千鳥のように良い組み合わせだね。
- バナナとチョコレートは、僕にとっては波に千鳥くらい最高の組み合わせだ。
- タンポポにとまって、蜜を吸う蝶は、波に千鳥のように良い組み合わせだなあ。
- ジャガイモ畑のそばに牛がいるなんて、波に千鳥のように良い組み合わせが僕の記憶を刺激して、じゃがバターが食べたくなった。
- 梅の木に、鶯とカワセミが止まっていたが、組み合わせが豪華すぎて風流ではなかったので波に千鳥と言ってもいいものか迷った。
まとめ
波に千鳥は、波を世間に例え、大波小波も一緒に乗り越えていくという意味から、夫婦円満、家内安全を表す縁起のよい文様とされている。また、千鳥=千取りという語呂合わせから、勝運祈願、目標達成の意匠としても使われることもある。 波に千鳥の文様ってなに?と思われた方は、かき氷の「氷」というのぼりをさがしてほしい。氷という赤い字の周りに波と鳥が描かれてあるのを見ることができる。
波と千鳥(小鳥)の組み合わせは、日本の伝統的な美意識を反映しており、絵画や詩の題材としてもよく使われるんだね。