「大事の前の小事」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
大事の前の小事
【読み方】
だいじのまえのしょうじ
【意味】
大きなことに取りかかるときには、小さなことにも気を配り、決して油断してはいけないというたとえ。
また、大きな目的のためには、小さなことを犠牲には構っていられないということ。
準備の時は細かいことも大事やけど、いざという時には大きな目標に集中するってことやね。
【語源・由来】
「大事(だいじ)」とは、大規模な事業という意味。
「小事(しょうじ)」の意味は、使い方によって異なる。
大きなことを行う場合には、小さな手抜かりに気を付けないと、失敗を招いてしまう恐れがあるということ。
もうひとつは、大きな目的を達成するためには、小さな犠牲は構わないということ。
【類義語】
・小の虫を殺して大の虫を助ける(しょうのむしをころしてだいのむしをたすける)
【英語訳】
The thin edge of the wedge is to be feared.
「大事の前の小事」の解説
「大事の前の小事」という表現は、大きな事柄や目的を成し遂げるにあたり、小さな事柄の扱いに関する二つの異なる観点を示しているんだ。
- 大事をなすには、小事にも気をつけ油断してはならない: この解釈では、大きな目標やプロジェクトを成功させるためには、細部にも注意を払い、小さな事柄を丁寧に扱う必要があることを示しているんだ。細かい部分をおろそかにすると、それが積み重なって大きな失敗や問題につながる可能性がある。だから、全体の成功のためには、小さなタスクや段階も重要とされているんだよ。
- 大事をなそうとするときは、小事にかまってはいられない: この解釈では、非常に重要な目的や状況の際には、些細な事柄に気を取られてはいけないということを示しているんだ。大事なことに集中し、目的を達成するためには、細かいことに惑わされず、大局を見て行動する必要がある。これは、重要な状況での優先順位の設定や、大きな目標にフォーカスを合わせることの重要性を強調しているんだね。
この表現は、大きな目標や事柄を達成するには、小さな事柄の扱いが重要であるということを、状況に応じて異なる方法で考慮する必要があることを示しているんだ。それは、目前の大事に向けての準備や対応において、小さな事柄をどのように扱うかという問題に対する洞察を提供しているんだよ。
「大事の前の小事」の使い方
「大事の前の小事」の例文
- 大事の前の小事というから、その件も考慮して話し合いながら進めることにしよう。
- 今さらそんな抗議をされても、この計画はこのまま進めるしかないんだ。大事の前の小事というだろう。
「こんなことが続いているのは、いつか大きな事件が起こるからかもしれない。大事の前の小事というだろう。」
と、使うのは誤り。
まとめ
大きなことを行う際には、小さなことにも気を配ることで、失敗を回避できるのではないでしょうか。
また、大事の前の小事には、大きな目的を達成するためには、小さな犠牲は止むおえないという使い方もあるのですね。
気をつけて使いましょう。
一つは、大きな目標や任務に取り組む前に、細かい部分にも注意を払い、すべてが完璧であることを確認する必要があるということ。油断せずに小さなことにも気を配ることが大成功につながるんだ。もう一つは、大きな目的に集中するためには、些細なことに時間を取られてはいられないということ。本当に重要なことにフォーカスし、小さな問題はそれが主目的を妨げない限り無視することが時には必要なんだね。