「猿の尻笑い」の意味(語源由来・類義語・英文)
【ことわざ】
猿の尻笑い
【読み方】
さるのしりわらい
【意味】
自分の欠点を省みず他人を笑うこと。
他人のミスや失敗を見て笑っても、自分も同じようなことしてるかもしれへんしな。誰も完璧やないし、自分の欠点を知って、他人の欠点を笑わずに理解する気持ちが大事やな。
【語源・由来】
猿が自分の赤い尻に気付かないことから。
【類義語】
・五十歩百歩(ごじっぽひゃっぽ)
・目糞鼻糞を笑う(めくそはなくそをわらう)
・腐れ柿が熟柿を笑う(くされがきがじゅくしをわらう)
・鍋が窯を黒いと言う(なべがかまをくろいという)
・不身持の儒者が医者の不養生をそしる(ふみもちのじゅしゃがいしゃのふようじょうをそしる)
【英文】
the pot calling the kettle black.
people who live in glass houses shouldn’t throw stones.
「猿の尻笑い」の解説
「猿の尻笑い」っていうことわざは、自分のことは見ないで、他の人の失敗や変なところを笑ってしまうことを表しているんだよ。
考えてみてね。猿って、時々自分のおしりを見せながら、他の猿をからかったりするんだけど、それを人間が見ると、猿のおしりはちょっと変な感じだよね。でも、その猿は自分の変なおしりには気づいていないで、他の猿を笑ってるんだ。
だから、このことわざは、自分の欠点や変なところに気づかずに、他の人を笑うのは、ちょっと考え物だってことを教えてくれるんだ。自分も完璧じゃないから、他の人のことを笑う前に、自分のことをちゃんと見てみようっていうメッセージが込められているんだよ。
「猿の尻笑い」の使い方
これじゃあ、猿の尻笑いね。
「猿の尻笑い」の例文
- あいつは補欠だと、笑っている君も補欠だから、まさに猿の尻笑いだね。
- 君はもっといい点数を取った方がいいと言われたけれど、彼も同じ点数なのだから、猿の尻笑いだ。
- 猿の尻笑いと言われて悔しくて、必死で練習をした。
- 僕は今日は遅刻をしなかったけれど、彼は遅刻をしたねと言ったら、友人には猿の尻笑いだと言われてしまった。
まとめ
人の言葉や行動が気になってしまうことはあっても、自分のこととなるとなかなか気づきにくいことがあります。
また、勉強や仕事の際にも、完璧だと思っていたことが、間違えていたりすることもあるのではないでしょうか。自分のことは、見えにくく気づきにくいですが、しっかりと確認をして猿の尻笑いにならないようにしたいですね。