【ことわざ】
棒に振る
【読み方】
ぼうにふる
【意味】
それまでしてきた努力や苦労を、無駄にしてしまうことのたとえ。
【語源・由来】
魚や青物を、天秤棒にかついで売り歩くことを「棒手振り(ぼてふり)」と言っていた。
棒手振りをして、売り払って全て無くなるのという意味。
また、棒手振りはすべてを売り払ってしまっても、それほど利益が上がらなかったことから、その様子にたとえたともいわれている。
「棒に」の「に」は、手段をあらわしている、格助詞。
【類義語】
・水の泡(みずのあわ)
【英語訳】
The result of efforts becomes useless. It wastes.
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「棒に振る」の使い方
健太くん、いくら頭にきたからといって、そんなことをしてしまってはいけないわ。
だって、卑怯じゃないか。正々堂々と勝負するといったのに、先にごまかしたのは相手のほうだよ。
だけどここでケンカをしてしまっては、次の試合に出場できなくなってしまうでしょ。
そうだね、今まで練習してきたことを、棒に振るのは嫌だな。
「棒に振る」の例文
- 成績優秀だったにも関わらず、彼は暴力事件を起こしたことで、人生を棒に振ることになってしまうかもしれない。
- 順調に昇進を続けていたけれど、些細なミスから部長のポストを棒に振ってしまった。
- このくらいバレないからといって、万引きしたことで人生を棒に振ることになってしまった。
- 真面目に働いていた彼女が、まさか収賄に関わっていたなんて驚いた。このことで、彼女は今までの仕事を棒に振ることになった。
まとめ
棒に振るというように、今まで積み重ねてきた努力や苦労を失ってしまっては、とても残念なことになってしまうのではないでしょうか。
そのようなことにならないように、気をつけたいものですね。