「足を知らずして靴を為る」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
足を知らずして靴を為る
【読み方】
あしをしらずしてくつをつくる
【意味】
人の本性にそれほど違いはない。同じ種のものは、性質が似ていることのたとえ。
「足を知らずして靴を為る」は、人の本質は基本的には似ている、または、同じ種類のものは性質も似ているという意味を持っているんだ。
なるほどな。つまり、「人の本質は結局似ている」ってことやな。靴を作るには、足の形を知らなあかんのと一緒で、人を理解するにはその人の本質を知る必要があるってことやろ。
そして、それが似ているから、一人の人を理解すれば、他の人も理解しやすくなるってことやな。
【語源・由来】
人の足の大きさは大体決まっているから、一人一人の足を計測しなくても靴をつくることができる意。
【出典】
「孟子」
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「足を知らずして靴を為る」の解説
カンタン!解説
「足を知らずして靴を為る」っていうことわざは、人々の本質的な部分はだいたい同じだし、同じグループのものは特徴が似ているっていうことを表す言葉なんだよ。
具体的に言うとね、人の足のサイズはだいたい決まっているでしょ?だから、具体的に一人一人の足のサイズを測らなくても、だいたいの大きさで靴を作ることができるんだ。それと同じで、人々も本質的には似たような特徴を持っているんだよ。
たとえば、友達と遊んでいて、新しい人と出会った時、その人がどんな人なのか全く知らなくても、人間だから、笑ったり、話したり、食事をしたり、眠ったりすることを知っているよね。これはまさに「足を知らずして靴を為る」っていうことわざが言いたいことなんだ。
つまり、このことわざは、一見違うように見えても、人々や物事の本質的な部分は同じだということを教えてくれるんだよ。
「足を知らずして靴を為る」の使い方
健太くん。あの木刀がほしいんでしょう。
何で分かるの?
足を知らずして靴を為るよ。男の子は大体木刀が好きでしょう?
なんでなんだろうね。僕自身が不思議だよ。
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「足を知らずして靴を為る」の例文
- 何でここにいるか分かったって?足を知らずして靴を為るというだろう。殺人犯は海が見える崖に来るものだよ。
- 多くの生徒を見てきたから、足を知らずして靴を為るというように、君のようなタイプが何を考えているのか手に取るようにわかる。
- 外国の古典を読むと、足を知らずして靴を為るということがわかる。古今東西、人間の本質は変わらない。
- 足を知らずして靴を為るという。バスケ部に所属していてスラムダンクが嫌いな人はいないだろう。
- 偏差値や家庭環境が似ているからか、この学校の試験を通って入学した生徒は足を知らずして靴を為るだ。