「馬鹿と鋏は使いよう」の意味(語源由来・類義語・英語訳)
【ことわざ】
馬鹿と鋏は使いよう
【読み方】
ばかとはさみはつかいよう
【意味】
愚かな人でも、使い方によっては役に立つというたとえ。
また、人には能力に応じた使い方があるというたとえ。
人を見る目や、物の見方を変えることで、意外な才能や可能性を引き出せるってことやね。この言葉、いろんなことに応用できそうやわ。
【語源・由来】
はさみは使い方によっては、良く切れることもあるけれど、まったく切れないこともあるということが由来。
切れ味のよくないはさみでも、使い方によってはものが切れるということ。
【類義語】
・阿呆と剃刀は使いようで切れる(あほうとかみそりはつうかいようできれる)
・鋏と嫁は使いよう(はさみとよめはつかいよう)
・剃刀と奉公人は使いよう(かみそりとほうこうにんはつかいよう)
【英語訳】
Sticking goes not by strenght,but by guiding of the gully.
Every comes in handy when used right.
「馬鹿と鋏は使いよう」の解説
「馬鹿と鋏は使いよう」という言葉は、どんなに役に立たないと思われるものや人でも、適切に使いこなせば価値が出るという意味のことわざだよ。この表現は、一見無価値に見えるものや、普段は役立たずと思われる人でも、状況や方法を工夫すれば、意外なほど役に立つことがあるという考えを示しているんだ。
たとえば、切れない鋏は紙を切る用途には向かないけれど、何かを挟む道具として使うことができるよね。同様に、ある分野では理解が浅いとされる人でも、別の角度から見るとその人特有の強みや才能が活かせる場面があるかもしれない。
このことわざは、人や物事の価値を一面的に判断しないこと、そして、それぞれの特性を理解して最大限に活用することの重要性を教えてくれるよ。また、人の能力や物の用途について柔軟な発想を持つことが、予想外の価値を生み出すきっかけになるというメッセージも含んでいるんだ。
「馬鹿と鋏は使いよう」の使い方
「馬鹿と鋏は使いよう」の例文
- 姉は弟のことを、馬鹿と鋏は使いようだからそれに合わせた仕事を任せればいいと話していた。
- 馬鹿と鋏は使いようだから、父に頼める家事はそれほどないと母が話しているのを聞いてしまった。
- 一生懸命手伝いをしたけれど、馬鹿と鋏は使いようだからと言われていて、喜んでいいのかどうかわからなくなってしまった。
- 馬鹿と鋏は使いようというように、この仕事を任せてくださいと先輩にお願いした。
- 祖母が母のことを、馬鹿と鋏は使いようだと言っているのが聞こえたことがある。
まとめ
人にはそれぞれ得意なことがあるのではないでしょうか。
馬鹿と鋏は使いようというように、得意なことを取り組むことで素晴らしい能力を発揮できるかもしれません。
愚かだと言われて諦めてしまわずに、役に立てることを探したいですね。
鋏が切れなくても何かしらの役に立つように、人もその能力や特性を理解して上手に活用すれば、意外な形で貢献できるという考え方を示しているんだよ。