「怒髪天を衝く」の意味（語源由来・類義語）
【ことわざ】
怒髪天を衝く
【読み方】
どはつてんをつく
【意味】
怒ったために頭髪が逆立って、かぶった冠を突き上げるという意味で、尋常ではない、すさまじい怒りの形相のこと。
怒りで髪が逆立って天を突くほどって、かなり激しい怒りやね。怒りが頭のてっぺんまで達してるってことや。そんなに怒ったら、周りもビックリやろうな。でも、そんなに怒ることもあるやろうしな。感情を表すのに使うとええ言葉やな。
【語源・由来】
漢（かん）の国の王の劉邦（りゅうほう）と天下を争った楚（そ）の国の王の項羽（こうう）は、会見の時に項羽（こうう）の軍師の范増（はんぞう）の指示に従って、剣の舞（けんのまい）にかこつけて劉邦（りゅうほう）を殺そうとした。それを知った劉邦（りゅうほう）の家臣の樊かい（はんかい）が髪をさか立てて、怒り（いかり）の顔つきで目をらんらんとかがやかせ、項羽（こうう）をにらみつけていたので、劉邦（りゅうほう）は殺されずに助かったということから、この語ができた。
【類義語】
・怒髪冠を衝く
「怒髪天を衝く」の解説
「怒髪天を衝く」という表現は、非常に強い怒りを表す言葉なんだよ。文字通りには、「怒りで髪の毛が立ち上がり、天を突く」という意味で、とても激しい怒りの状態を形容しているんだね。
この言葉は、「怒髪が冠をつき上げる」や「怒髪、天を衝く」というようにも表現されることがあるよ。どの表現も、非常に強い怒りや憤りを感じている状態を強調しているんだ。
たとえば、何かとても不公平なことが起きた時や、許せない行為に遭遇した時に、人々は「怒髪天を衝く」という表現を使うことがあるよ。この言葉は、ただ怒っているだけでなく、その怒りが極限に達している状態を示しているんだね。
だから、「怒髪天を衝く」というのは、非常に強い怒りや憤りを感じている時に使われる言葉なんだよ。
「怒髪天を衝く」の使い方
「怒髪天を衝く」の例文
- 健太くんのテストの結果を見たお母さんは、怒髪天を衝く形相になった。
- 健太くんの蹴ったボールがお母さんの花壇を滅茶苦茶にしてしまったので、お母さんは怒髪天を衝いた。
- 健太くんの手紙に怒髪天を衝いた私は、すぐに健太くんに電話を掛けて抗議した。
- 飼い犬のジョンは、私が怒髪天を衝いても、それでも僕が好きでしょ？と言う顔をするから憎らしい。
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