「枝を矯めて花を散らす」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
枝を矯めて花を散らす
【読み方】
えだをためてはなをちらす
【意味】
小さな欠点を直そうとして大事なものを台無しにすること。
「枝を矯めて花を散らす」ということわざは、些細な欠点を直そうとした結果、大切なものを失ってしまう、つまり過度の矯正がかえってマイナスになる、という意味があるんだよ。
そうなんや。つまり、ちっちゃい失敗や欠点を直そうとするあまり、大切なものまで無くしてしまうってことやな。
微調整しすぎて、全体がぶっ壊れてしまうんやな。これは、調整の度合いを考える大切さを教えてくれてるんやな。
枝ぶりを整えようとして花を散らすことの意から。
【類義語】
・角を矯めて牛を殺す
・枝を撓めんとして幹を枯らす
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「枝を矯めて花を散らす」の解説
カンタン!解説
「枝を矯めて花を散らす」っていうことわざは、ちょっとした欠点や間違いにとらわれすぎて、それを直そうとするあまりに、大切な部分や全体の美しさを失ってしまうという意味だよ。
例えば、花の美しい木があったとして、その木の枝がちょっと曲がってると気になって、それを直そうとして力を入れすぎた結果、花が全部散ってしまった、という状況を表しているんだ。
大事なのは、完璧を求めすぎず、全体のバランスを見て行動すること。ちょっとした欠点も、それが全体の調和を保つ一部であり、それ自体が新たな美しさを生むこともあるってことを教えてくれるんだよね。だから、「枝を矯めて花を散らす」っていうことわざは、「小さな欠点に固執しすぎず、大事な部分を失わないように気をつけよう」っていう教えを伝えているんだよ。
「枝を矯めて花を散らす」の使い方
健太くん。字が綺麗なのに鉛筆の持ち方がおかしいわね。なおしたら?
枝を矯めて花を散らすようなものだよ。なおそうとすると字が汚くなる。
たしかにミミズがのたうち回ったみたいな字になるわね。
きれいな字でいたいからなおさないよ。
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「枝を矯めて花を散らす」の例文
- 欠点をなおさせて個性を失うのは、枝を矯めて花を散らすと同じだ。
- 良かれと思い、枝を矯めて花を散らす教育をする親が多い。
- そのくらいの欠点は大目に見ればいい。枝を矯めて花を散らすとなったら元も子もない。
- だめなところは愛想でカバーすればいい。枝を矯めて花を散らすよりよほどいい。
- その人の欠点は個性でもある。枝を矯めて花を散らすとならないよう、人に迷惑をかけない欠点はそのままでいいと思う。