「穎脱して出ず」の意味(語源由来・出典・類義語)
【ことわざ】
穎脱して出ず
【読み方】
えいだつしていず
【意味】
すぐれた才能が目に見える形で外に現れること。


たとえどんなに隠そうと思っても、本当にすごい人の才能は、ひとりでに出てきてしまうんやな。まるで袋に包んだ錐が袋を突き破って出てきてしまうようにな。これは、ほんまに深いわ。
【語源由来】
袋に包んだ錐の先がひとりでに袋を突きぬける意から。
【出典】
「史記」
【類義語】
・嚢中の錐
「穎脱して出ず」の解説
「穎脱して出ず」っていうことわざは、すごい才能がある人は、その才能が自然と他人に見えるようになることを表しているんだよ。
考えてみて。たとえば、袋に錐(とがった道具)を入れたとして、その錐の先端は袋から突き出るようになるよね。それと同じで、すごい才能がある人は、その才能は必ず他人に見えるようになる、っていう意味なんだ。
「穎」っていうのは錐の先端のことで、「脱して出ず」は「自然と現れる」という意味だよ。だから、このことわざは、才能がある人はその才能が自然と表に出る、ということを表しているんだ。
たとえば、ある子がすごく絵が上手だったら、その子が絵を描くのが好きで、よく描いていると、その上手さは周りの人にも知られるようになるよね。それがまさに「穎脱して出ず」ってことさ。
「穎脱して出ず」の使い方




「穎脱して出ず」の例文
- 優秀なともこちゃんは幼稚園の頃から目立ち、穎脱して出ずだった。
- 穎脱して出ずだと、日本では出る杭は打たれる危険性があった。
- 彼の野球のセンスは図抜けていて穎脱して出ずだったので、スカウトマンが見逃すわけがなかった。
- 生まれてすぐ歩き言葉を発した仏陀は穎脱して出ずで、両親は天才児が生まれたと思っただろう。
- 健太くんの才能は溢れんばかりで穎脱して出ずなので、国境を越えて世界中から注目されている。

























袋に包んでしまった錐でも、その鋭さが袋を突き破って現れる、という例えなんだ。