「詠雪の才」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
詠雪の才
【読み方】
えいせつのさい
【意味】
女性の文才がすぐれていること。
なんかお洒落で、なんとなく雪を詠む詩人のようなイメージがわくわ。それが女性で、しかも文才があるなんて、すごいやな、これは。
「世説新語」
【故事】
中国晋の王凝之の妻の謝道韞がにわかに降りだした雪をたとえたのに対して「春の柳絮(柳の種の綿毛のことで、晩春に綿のように乱れ飛ぶ)が空を舞う」とたとえて、その文才をたたえられた故事から。
【類義語】
・柳絮の才
「詠雪の才」の解説
「詠雪の才」っていうフレーズは、詩や物語を書くなど、言葉を扱う才能がある女性を褒めるときに使うんだよ。
その由来は、昔の中国のお話からきていてね。晋の時代、という古い時代に、王凝之という男性の奥さんで、謝道蘊という女性がいたんだ。ある日雪が降ったとき、彼女はその雪を見て、「春の柳絮が空を舞う」と詠んだんだよ。「柳絮」っていうのは、柳の木が出す綿毛のことで、それが風に乗って舞う様子を、雪が降る様子に重ねて表現したんだね。
この詩がとても素敵だとみんなに評価されて、それ以来、「詠雪の才」っていう言葉が、詩や文章を書く才能を持った女性を褒める言葉として使われるようになったんだよ。
たとえば、同じクラスにいる女の子が、詩を書いたり、短い物語を書いたりして、それがすごく上手だったら、その女の子は「詠雪の才」があると言えるんだ。それは、彼女が詩や物語を上手に書ける才能がある、ということを褒めているんだよ。
「詠雪の才」の使い方
「詠雪の才」の例文
- 彼女の発言や文章はセンスがあり、詠雪の才を感じた。
- 幼いころから「奥の細道」を愛読していたともこちゃんは詠雪の才で、俳句の才能が常軌を逸している。
- 投稿した作品が審査員に絶賛され、詠雪の才と評された。
- 小説教室に通い始めた母は詠雪の才で、どんどんうまく洗練されていっている。
- こんな奇想天外な小説は読んだことがない。埋もれさせておくのは惜しい詠雪の才だ。
また、そういう才能を持つ女性を褒める際に使われる表現でもあるんだ。