「越俎の罪」の意味(出典・故事・類義語)
【ことわざ】
越俎の罪
「越俎」は、「おっそ」とも読む。
【読み方】えっそのつみ
【意味】
職分や権限を越えて、人の仕事に口出しする越権行為の罪。
「俎」は、祭りの肉を載せる台。転じて、まな板。
「越俎の罪」は、自分の職務や役割を越えて他人の領域に立ち入ることに対する批判や罰を表す言葉だよ。
つまり、「越俎の罪」は自分の範囲を超えて他人の仕事に口を出したり、他人の権限を侵したりすることを指しているんやな。
立場や役割をわきまえて行動することが重要ってことやね。
「荘子」
【故事】
中国古代の聖天子尭が隠者許由に天下を譲ろうとしたとき、許由が「人は分を守ることが大切であり、料理人が供物の料理をうまく作らないからといって、神官が料理人に代わって料理を作ることはすべきでない」と辞退したという故事から。
【類義語】
・俎を越えて庖に代わる
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「越俎の罪」の解説
カンタン!解説
「越俎の罪」っていうことわざは、自分の仕事や立場を忘れて、他の人の領域や権限に入り込んでしまうこと、つまり、でしゃばることの悪さを教えてくれる言葉だよ。
例えば、サッカーのチームで言えば、ゴールキーパーが自分のゴールを守る役目を忘れて、前線でゴールを狙おうとしたら困るよね。それと同じで、自分の役割を忘れて他人の役割を勝手にやろうとするのは問題だよ。
「俎」っていうのは、料理をするときに使うまな板のこと。「越俎の罪」っていう言葉は、昔の中国の話から来ていて、料理人が料理を上手く作れないからと言って、神官が自分の役割を忘れて料理を作るようなことはしない、っていう教訓を伝えているんだ。
つまり、みんなが自分の役割をちゃんと果たすことが大切で、自分の領域を越えて他人の仕事をするのはよくない、という意味なんだよ。
「越俎の罪」の使い方
父さんが越俎の罪で出向を命じられたよ。
健太くんも一緒に行くの?
単身赴任になるかな。
それは寂しくなるわね。はやく本社に戻れると良いわね。
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「越俎の罪」の例文
- 門外漢の君が口を出すのは越俎の罪というものだよ。
- イエスマンが好きな社長に進言をし、越俎の罪で首になる。
- 他部署の人にあれこれ言われたくない。それは越俎の罪だ。
- 越俎の罪だと思ったが、言わずにいられなかった。
- 上司に意見するのは会社のためなのに、越俎の罪と窘められた。