【ことわざ】
鴛鴦の契り
「鴛鴦の偶」ともいう。
【読み方】
えんおうのちぎり
【意味】
永久に仲よく連れ添うという夫婦の約束。夫婦仲のむつまじいことのたとえ。また、夫婦のきずなのきわめて固いこと。
鴛鴦はおしどりで、雄を鴛、雌を鴦と呼ぶ。そのため、夫婦者に限って使うことば。
【語源・由来】
『唐詩選(唐代の漢詩選集)・蘆照隣』より。
韓憑夫妻がが死んだときに、それぞれの墓場に木が生えて、絡まりあった枝に一つがいの鴛鴦がきて巣をつくり、朝晩鳴く声がひとびとを感じさせたという故事。
相思ということばも、この故事からきたとされる。
【類義語】
・鴛鴦の瓦冷ややかにして霜華重し
・天に在らば比翼の鳥、地に在らば連理の枝
【英語訳】
・Vow eternal love.
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「鴛鴦の契り」の使い方
ともこちゃん、おめかししてこんな早い時間から、どこへかへお出かけするの?
家族みんなで、いとこのお姉さんの結婚式へ行くのよ。
ともこちゃんお話にしょっちゅう出てきてる、あの優しくって楽しいお姉さんが結婚するの?
そうよ!結婚するお相手のかたもすっごく素敵なひとなんですって。
お姉さんたら、「鴛鴦の契りを結ぶのよ。」だなんて言って、わたしたちをびっくりさせたのよ。
お姉さんたら、「鴛鴦の契りを結ぶのよ。」だなんて言って、わたしたちをびっくりさせたのよ。
「鴛鴦の契り」の例文
- わたしの祖父母は本当に仲が良く、まさに鴛鴦の契りということばがピッタリの夫婦だったようです。
- この会社が起動に乗るまで、われわれ二人の行動はまさに二人三脚で、取引先の社長には「まるで鴛鴦の契りだ!」などと、馬鹿にされたり呆れられたりしたこともある程でした。
もちろん今では仕事を信頼して任せることができる社員も増えて、お互いにやっとそれぞれの分野で集中できる生活になりました。 - 両家は争い合う敵どうし。若い2人はほんの子供で、世間知らずで物事をわかっていない。
周りの人間からはそう見えていても、ロミオとジュリエットの恋は、鴛鴦の契りと呼ぶにふさわしいものになるはずだったのだ。