「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず
【読み方】
えつびとはえつにやすんじ、そひとはそのやすんず
【意味】
誰しも故郷を良い所だと思って満足して暮らすということ。
「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」ということわざは、人はみんな自分がいる場所を良いと思って満足して生活しているという意味なんだ。
なるほどなぁ、それはつまり、「人はどこにいても自分がいるところを一番好きやと思って生きていく」ってことやな。
自分の生まれ育ったところや、いま住んでるところを大切に思うってことやろな。みんな、自分のいる場所を一番良いところと思って、そのところで満足して暮らしてるんやな。そんな気持ちを教えてくれることわざなんやね。
「荀子」
【類義語】
・陸人は陸に居り、水人は水に居る
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「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」の解説
カンタン!解説
「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」っていうのはね、人々が自分の住んでいる場所を、いいところだと感じて、満足して生活していることを言うんだよ。
例えばね、君が住んでいる町が大好きで、他のどんな町よりもここが一番だと思っているようなことを指すんだ。あるいは、友達が自分の部屋をすごく気に入っていて、他の部屋には住みたくないと言っているようなことも、これに当てはまるんだよ。
「越人」と「楚人」は、古代中国の地名で、「越」は今の中国の東南部に、「楚」は西南部にあった地方のことを指しているんだ。「安んじ」「安んず」は、安心して暮らすという意味だよ。だから、「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」は、人々が自分の住んでいる場所を最高に良いと感じ、そこで安心して生活している、ということを言っているんだね。
「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」の使い方
都会の人は田舎を馬鹿にするけど、越人は越に安んじ、楚人は楚に安んずなのにね。
土地を馬鹿にするのは良くないわよね。
そこを愛する人は必ずいるからね。
東京23区内が日本で一番と思われがちだけど、他の土地も住む人はそこが一番と思っているし、実際に良いところがたくさんあるわよね。
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「越人は越に安んじ、楚人は楚に安んず」の例文
- 住みたいまちランキングがはやっているが、越人は越に安んじ、楚人は楚に安んずでランク付けできるものではない。
- 熊が出たり津波の危険性のある所から都会に引っ越せばいいのにという人もいるが、越人は越に安んじ、楚人は楚に安んずだ。その土地が好きなのだ。
- 越人は越に安んじ、楚人は楚に安んずで、誰しも都会志向なわけではない。
- 人間はない物ねだりをする生き物なので、他の土地をうらやむことがあるが、基本、越人は越に安んじ、楚人は楚に安んずだ。
- 越人は越に安んじ、楚人は楚に安んずで不満はないのだが、子の教育環境を思い都会に移住する人が多い。