「餓鬼の断食」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
餓鬼の断食
「餓鬼の断食悪女の賢者ぶり」ともいう。
【読み方】
がきのだんじき
【意味】
うわべをとりつくろうこと。当たり前のことをもっともらしく言いつのること。
「餓鬼」は、仏教で餓鬼道に落ち、飢えに苦しむ亡者。
えー、それってちょっとおかしいやないか?食べ物がないから食べてないのに、わざわざ「断食してるんだぞ」と言うても意味ないやん。
何が当たり前のことを、わざわざ見栄張るかって。見栄っ張りはいかんて、素直に自分のことを言う方がええねんてな。自分を飾らず、ありのままでいることが大切やな、これは!
【語源・由来】
食べたくても食べることができない餓鬼が断食修行中と言い張る意から。
【類義語】
・乞食の断食
・河童の寒稽古
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「餓鬼の断食」の解説
カンタン!解説
「餓鬼の断食」っていうのは、ちょっと変なことわざだけど、面白い意味があるんだよ。
「餓鬼」は元々、食べ物が足りなくていつもお腹が空いているような存在を指す言葉なんだ。だから、「餓鬼が断食する」なんて言うのは、もともと食べ物がないのに、わざわざ「私は食べないよ!」って言ってるみたいなものだよ。
このことわざは、当たり前のことをわざわざ言って、人前でかっこつけようとすることを笑っているんだよ。
例えばね、夏休みに宿題がたくさんあるけど、遊びに行く約束がある友達が、「今日は遊びに行かないから、宿題をする!」って言ってるのを想像してみて。でも、その友達は宿題が終わってなくて、どうせ遊びに行けない状態なんだよね。そういう場合に使える表現なんだ。
つまり、「餓鬼の断食」っていうのは、当然のことをわざわざ言って、ちょっと見栄を張ろうとすることを、ふざけて言っている言葉なんだよね。
「餓鬼の断食」の使い方
さっき落とし物を交番に届けたんだよ。偉いでしょう。すごいでしょう。
餓鬼の断食ね。落とし物を交番に届けるのは当然のことでしょう。
その当然のことができない人が増えているんだよ。
嘆かわしい国になったわね。
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「餓鬼の断食」の例文
- 善行はこっそりやるから善行なんだよ。それを自慢げに語るようでは餓鬼の断食で修行が足りん。
- 当たり前のことなのに特別なことであるかのように語るのは餓鬼の断食だ。
- 当然しなければいけないことを武勇伝のように威張って話すのは、愚かで餓鬼の断食というやつだ。
- 人として当たり前のことをしただけなのに、すごいことをしたかのように語るのは餓鬼の断食ですよ。
- よく見せようと取り繕うのは餓鬼の断食で格好悪い。
まるで、食べ物がないから食べない餓鬼が、断食しているかのように振る舞う、という皮肉な表現なんだ。