「果報は寝て待て」の意味(語源由来・類義語・対義語)
【ことわざ】
果報は寝て待て
【読み方】
かほうはねてまて
【意味】
幸福というものは人の力ではどうすることもできないから、やるべきことをやったら、自然に身を任せ気長に待つことが良いということ。
なんでもかんでも人の力でどうにかなるわけじゃなくて、時には自然の流れに身を任せて待つことも必要やな。これは、我慢強く時を待つことの大切さを教えてくれる言葉やな。
仏教の「因果応報」の教えからきている。因果応報とは、善い行いをすれば来世は良い事が起こり、悪い行いをすれば来世は悪い事が起こるといった自らの原因によって生れた結果や報いであるとする考え方を言う。果報は寝て待ての”果報”は、前世で善い行いをした結果として来世で受ける報いのことを指す。人事(果報)を尽くしたのなら、結果は決まっているのだから焦らず待てということ。
【類義語】
・運は寝て待て
・福は寝て待て
・待てば海路の日和あり
・待てば甘露の日和あり
・人事を尽くして天命を待つ
・石の上にも三年
【対義語】
・蒔かぬ種は生えぬ
・運を待つは死を待つに等しい
「果報は寝て待て」の解説
「果報は寝て待て」の「果報」、この言葉はもともと仏教の「因果応報」からきているんだよ。
仏教では、「前世で行った行いが、今生で報われる」という考え方があるんだ。それを「因果応報」と言うんだよ。「因」は原因、「果」は結果、「応報」は報いられる、という意味だよ。
「果報」の「果」は、良いことをしたら良い結果となることを示していて、「報」は、悪い結果を表しているんだ。
でも、時が経つにつれて、「果報」の言葉は良い結果だけを示すように変わってきたんだよ。
だから、「果報は寝て待て」は、「良いことをしたら、その良い結果は必ずやってくるから、焦らず待つんだよ」という意味になるんだ。
「果報は寝て待て」の使い方
「果報は寝て待て」の例文
- 果報は寝て待てというが、幸運は、人の力ではどうにもならないから、自然にやってくるのをあせらず待つしかない。
- 夫と一緒に釣りに行ったとき、なかなか釣れなくてイライラしている私に、夫は「果報は寝て待てだよ。」と言った。
- 試験の合格発表はだいぶ先だから、あとは静かに結果を待っていよう。果報は寝て待てというからね。
【注意!】間違った例文
❌「果報は寝て待てというから、何もしないで待っていればよいことがあるかもしれない。」
「果報は寝て待て」を英語で言うと?
「果報は寝て待て」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Everything comes to him who waits.
- 直訳:待っている人にすべてがやってくる。
Good things come to those who wait.
- 直訳:良いことは、待っている人のところにやってくる。
- 意味:粘り強く我慢して待った人のところに幸運はやってくる。
つまり、必要以上に急ぐのではなく、自然の流れに任せて耐え忍ぶことが大切なんだ。