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【餓鬼の花争い】の意味と使い方や例文(語源由来)

餓鬼の花争い

「餓鬼の花争い」の意味(語源由来)

意味【ことわざ】
餓鬼の花争い

「餓鬼の花遊び」ともいう。

【読み方】
がきのはなあらそい

【意味】
必要のないことに夢中になり争うこと。

「餓鬼」は、仏教で餓鬼道に落ち、飢えに苦しむ亡者。
ことわざ博士
「餓鬼の花争い」ということわざは、貧しい者が生活に直接関係ない趣味に夢中になる様子を描いているんだ。

餓鬼は、飢饿の状態で苦しんでいる霊のことで、飢えているのにお腹が満たされない花に夢中になるという、ちょっと不合理な様子が表されているんだ。

助手ねこ
ええっ、それってちょっと考えさせられるわな。飢えてるのに、花に夢中になるって、どうなんやろな。

生活が大変なのに、余計なことに熱中するって、ちゃんと生活のこと考えた方がいいんちゃうかな。でもな、人それぞれで、何に夢中になるかは人それぞれやから、どうなんやろうな。まあ、とにかく大事なことは目の前のことをちゃんと考えることやね、これは。

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「餓鬼の花争い」の解説

カンタン!解説
解説

「餓鬼の花争い」ということわざは、お金や食べ物が足りないのに、食べることができない花とか、生活に直接関係ない趣味のことで争ったり、熱中したりすることを指すんだよ。

「餓鬼」は、食べ物が足りなくて、いつもお腹が空いているような存在なんだ。このことわざでは、そんな餓鬼が、食べられない花のことで争う姿を描いているんだよ。

例えば、お小遣いが少ないのに、高価なカードゲームに夢中になって、お金を使いすぎてしまうようなことを指すんだ。

「餓鬼の花争い」っていうのは、本当に大切なことを忘れて、些細なことで争ったり、熱中したりすることを、ちょっと冷ややかに笑っている言葉なんだよね。必要なものがあるのに、それを忘れて無駄なことに夢中になるのは、ちょっとおかしいよね、という意味が込められているんだ。

【語源・由来】
食べたくても食べることができない餓鬼に必要なのは食べ物なのに、食べることができない花で争う意から。

「餓鬼の花争い」の使い方

ともこ
何を争っているの?
健太
あの女の子が僕と彼のどっちの方が好きか予想していたら争いになったんだ。
ともこ
健太くんはあの子のことが好きなの?好きじゃないなら餓鬼の花争いなんだけど。
健太
好きじゃない。でも彼に負けたくない。
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「餓鬼の花争い」の例文

例文
  1. 餓鬼の花争いをするなんて暇人だな。もっと有意義なことに一生系命になれよ。
  2. 必要のない物のために争うとは餓鬼の花争いじゃないか。しかもそれで仲違いしたら損するだけだよ。
  3. ワゴンセールの買うつもりのない服を奪い合っていたって?餓鬼の花争いで愚かだな。
  4. 住むわけではないのに外国人が日本の不動産を競い合い購入しているのは、利益目的とはいえ餓鬼の花争いのようだ。おかげで不動産価値が高騰して、本当に住みたい日本人が家を買えない事態になっている。
  5. 君にとって必要ないなら譲ればいいじゃないか。餓鬼の花争いなんかしたって無意味だよ。




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