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「紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る」の意味(出典・語源由来)
【ことわざ】
紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る
【読み方】
がんこはがしせずじゅかんはおおくみをあやまる
【意味】
立派な人でも恵まれた境遇になければ生活苦になる。
外見や肩書きだけでは、困った時の対処が難しいということを教えてくれることわざやね。だから、中身も大事にしようということやね!
【出典】
「杜甫」の詩「韋左丞丈に贈り奉る」
【語源・由来】
貴族の子弟は生活の心配はないが、儒者や文学者は往々にして生活に苦労し破滅するという意から。
「紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る」の解説
「紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る」っていう言葉は、見た目や肩書きだけでは人の実情や困難を判断できないという意味が込められているんだよ。
「紈袴」は、中国で高貴な人やお金持ちの子供が着るきれいな白い服のことを指すんだ。それに対して、「儒冠」は、学問を学ぶ人や文学者がかぶる帽子のことを言っているよ。
この言葉が出てくる「杜甫(とほ)」の詩では、貴族の子供たちはお金の心配をせずに生きていくけれど、学ぶ人や文学者たちは、どんなに頭が良くても、生活が厳しいことが多いという現実を伝えているんだ。
要するに、このことわざは「見た目や背景だけで人の生活や苦労を判断してはいけない」と教えてくれているんだよ。例えば、すごく頭がいい友達がいても、その友達が生活の困難やプレッシャーに悩んでいるかもしれない、ってこと。だから、人の見た目や肩書きだけでなく、その人の実情や背景を理解しようとする姿勢が大切だってことを伝えてくれているんだね。
「紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る」の使い方
「紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤る」の例文
- 紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤るから、どんな人でも才能が開花できるよう税金を投入する。
- お金持ちは機会に恵まれるが、貧乏人は恵まれない。紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤るというから、貧しい人にも良い機会や環境が与えられるようにしたい。
- この世の中では、紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤ることが多く理不尽な世界だ。
- 紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤るので、大学まで授業料無償化が望ましい。
- お金持ちの子供はデビュー時からスターとして扱われ、大舞台が用意される。紈袴は餓死せず、儒冠は多く身を誤るこの世界で庶民が這い上がるのは難しい。