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「臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや」の意味(語源由来・出典)
【ことわざ】
臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや
【読み方】
がとうのかたわら、あにたにんのかんすいをいれんや
【意味】
自分の国以外の独立を許さないこと。どこまでも天下統一の意図があることのたとえ。
「臥榻」は、寝台。「鼾睡」は、いびきをかいて眠ること。
つまり、自分の大切な場所やものの近くで、他の人が自由に振る舞うのを気にする、ということやね。
自分のおもちゃの中で、他の子が勝手に遊ぶのは嫌だと思うのと同じ感じかな。
【語源・由来】
自分の寝台のそばで高鼾をかいて眠る他人を許すわけにはいかないことから。天下統一を決意した宋の太祖が江南の使者の休戦申し入れに対して怒って答えたことば。
【出典】
「十八史略」
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「臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや」の解説
カンタン!解説
「臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや」って、長いし難しい言葉だよね。でも、このことわざの意味は、自分の大切な場所で、他の人がのんびりと休んでいるのを許さない、ということなんだ。
「臥榻」っていうのは、寝ているベッドのこと。そして「鼾睡」は、いびきをかいてぐっすり眠っていることを言うよ。だから、このことわざは、自分のベッドの隣で、他の人がいびきをかいて寝ているのは許せない、というイメージ。
もっと分かりやすく言うと、自分の大切な場所や領土で、他の人や国が勝手にのびのびとしているのは許せない、っていうこと。つまり、自分の大切なものを守りたい、そして他の人や国に支配されたくない、という強い意志があることを示しているんだよ。
「臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや」の使い方
戦国時代は、各武将が臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんやと思っていたのよね。
天下統一を夢見て切磋琢磨していたんだ。
武田信玄は地理的に不利だっただけで、もっと京都よりに生まれたら天下統一を成し遂げていたかもって言われているわね。
生まれた場所は運が悪かったとしか言いようがないね。
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「臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんや」の例文
- 彼もまた臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんやと思っているから敵だ。
- 独立は認めない。臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんやでいつまでも植民地で居ろ。
- 臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんやと独立したいという希望を拒絶した。
- アレキサンダー大王は臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんやと領地拡大をすすめたが、夢の途中で病に倒れる。
- 天下に織田信長あり。臥榻の側、豈に他人の鼾睡を容れんやということを世に示す。
例えば、自分の家の前の庭で他の子が遊んでいるのを見ると、ちょっとイライラしちゃう感じだね。