「下戸は上戸の被官」の意味(類義語)
【ことわざ】
下戸は上戸の被官
【読み方】
げこはじょうごのひかん
【意味】
酒席では、酒を飲まない人は酒を飲む人の世話をする家来のようなものだということ。
「下戸」は、酒が飲めない人。「被官」は、人に仕えるもの。
ああ、それはつまり、酒の席では酒をたくさん飲む人の方がちょっと強い立場になるってことやな。
酒が飲めん人は、ちょいと立ち位置が下になる、と。酒の力って、宴会の場とかで意外と大きいんやね。酒飲みの人がちょっと上手いこと立ち回れるわけや。
【類義語】
・下戸は上戸の草履取り
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「下戸は上戸の被官」の解説
カンタン!解説
「下戸は上戸の被官」っていう言葉は、お酒の席では、お酒が飲めない人(下戸)は、お酒が得意な人(上戸)の面倒を見ることが多く、まるで彼らの家来やお世話役のようになってしまう、っていう意味だよ。
たとえば、友達と飲み会をして、ある人が酔っ払ってしまったとき、お酒が飲めない人は、その酔っ払った友達の介抱をしたり、帰り道をサポートしたりと、お世話をする役目になることが多いんだよね。
「被官」は昔の言葉で、家来や仕える者のことを指すんだ。だから、「下戸は上戸の被官」とは、飲酒の席でお酒を飲めない人は、まるでお酒が得意な人の家来のように行動することが多い、っていう意味になるんだよ。
「下戸は上戸の被官」の使い方
下戸は上戸の被官になるから、お酒の場に参加したくないんだよね。
下戸はお酒を飲まないから、気が大きくなった上司の失言を録音できるじゃない。
被官になりつつ、弱みを握るの?
出世の大チャーンス。
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「下戸は上戸の被官」の例文
- 酒は飲んでも飲まれるなという言葉を守らない人が多く、下戸は上戸の被官ということになる。
- 下戸は上戸の被官というが、この年になってまで使いっ走りをさせられるとは思わなかった。
- 酒に酔った上司をなだめるため、下戸は上戸の被官となり「はい。はい」と話を聞き、言うことを聞かねばならない。
- 下戸は上戸の被官といわれるように、下戸の自分は飲めないことを責められ、酒を注がされ、タクシーを呼ばされ、家まで送らなくてはいけない。残業代がほしいくらいだ。
- 飲み会には参加したくない。下戸は上戸の被官で、酒を飲めない自分は損をするだけだ。
これは、酒が飲めない人が、酒をしっかり飲むことができる人の前では、少し立場が弱くなる、という意味を持っているんだ。