「螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ」の意味(語源由来)
【ことわざ】
螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ
【読み方】
けらはらだてればつぐみよろこぶ
【意味】
一方が腹を立て、他方が喜ぶような、両方の利害が相反すること。
一方が雨漏りの中でずぶ濡れになってる間、もう一方はそこから漏れる雨水で傘を売って儲けるみたいなもんやな。
【語源・由来】
鶫の餌としてつながれている螻蛄が怒っているのを見て、鶫が喜んで寄ってくるという意から。
「螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ」の解説
「螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ」っていう言葉は、一方が困ったり不機嫌になれば、もう一方がそのことで得をする、っていう意味があるんだ。
この言葉の由来は、ツグミを捕らえるためにケラを餌として使う習慣から来ているんだよ。ケラ(螻蛄)は、自分が餌として使われるので、当然不機嫌になるよね。一方、ツグミ(鶫)は、その餌を楽しみにしているので、喜ぶわけだ。
例えば、2つの企業が競争していて、一つの企業が失敗したり困難に遭遇した場合、そのライバル企業はそのチャンスを利用して利益を得ることができる、というような状況をこの言葉で表現することができるよ。
簡単に言うと、「一方が困れば、もう一方がそのことで得をする」っていう関係を示しているんだね。
「螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ」の使い方
「螻蛄腹立てれば鶫喜ぶ」の例文
- 螻蛄腹立てれば鶫喜ぶような関係ではなく、win-winな関係を築きたい。
- 片方の国に力を貸せばもう片方の国が怒るだろうし、逆もまた然り。螻蛄腹立てれば鶫喜ぶことになるから戦争に介入しない。
- 円安になれば輸出企業が喜ぶが輸入企業は怒る。螻蛄腹立てれば鶫喜び双方良しとはならないのが経済だ。
- どちらを立てても、結局螻蛄腹立てれば鶫喜ぶことになる。
- 螻蛄腹立てれば鶫喜ぶことにならないよう、平等な消費税を課す。
つまり、一方が困っているときに、反対側が得をするという状況を指しているんだ。