「呉下の阿蒙」の意味(出典・故事)
【ことわざ】
呉下の阿蒙
ごかのあもう
【意味】
いつまでも進歩が見られない人。学のない人のことをいう。
昔の話から学ぶことって大切やね。でも、今の時代、遅れても挽回できるチャンスはたくさんあるから、失敗しても諦めずにがんばらんとな!
【出典】
「三国志」・注
【故事】
三国時代、無学だった呉の呂蒙は主君の孫権の勧めで学問に励んでいた。その後、大臣の魯粛が呂蒙に再会した時、呂蒙の学問の進歩ぶりに感嘆して「吾謂えらく、大弟但だ武略有るのみ、と。今に至りては、学識英博、復た呉下の阿蒙に非ず」といった。
「呉下の阿蒙」の解説
「呉下の阿蒙」という言葉はね、進歩がない人や、学問に詳しくない人を指す言葉なんだよ。ちょっと難しいけど、説明するね。
まず、「呉下」というのは、昔の中国の地域名で、「阿蒙」っていうのは、蒙さんっていう人のことを親しみをこめて言っているんだ。実は、この蒙さん、若いころは学問に詳しくなくて、勉強もあんまりしていなかったの。でも、彼の上司である孫権という人が、蒙さんに勉強をすすめて、そのおかげで彼は頑張って学び始めたんだ。
そして、あるとき、蒙さんの友だちの魯粛っていう人が、久しぶりに蒙さんに会ったんだよ。そしたら、蒙さんがどれだけ学問で成長したかに、魯粛はすごく驚いて、「昔の蒙さんじゃないね」と言ったんだ。
この話から、「呉下の阿蒙」という言葉ができたんだよ。もともとは、勉強しない人を指す言葉だったけど、蒙さんのように、後から頑張れば成長できるという意味も込められてるんだよ。
「呉下の阿蒙」の使い方
「呉下の阿蒙」の例文
- 彼は呉下の阿蒙なのだが、やる気がないなら辞めてもらった方が良い。
- 呉下の阿蒙で進歩が見られない。このままでは落第だ。
- どれだけ言っても呉下の阿蒙だ。彼の指導を誰かに代わってもらいたい。
- 本を読まないと呉下の阿蒙になる。せっかく日本には図書館があるのだから利用した方が良い。
- 呉下の阿蒙の企業に未来はない。日々進歩しないといけない。