「白髪三千丈」の意味(語源由来)
【ことわざ】
白髪三千丈
【読み方】
はくはつさんぜんじょう
【意味】
長年の悲しみや愁いのために頭髪が白くなり、それが三千丈もの長さに伸びてしまったということ。心に憂いや心配事が積もることのたとえ。
人生で色んなことがあるけど、その全てが白髪になってしまわんように、時には悩みを誰かと分かち合うのも大切やね。
【語源・由来】
李白の「秋浦の歌」に「白髪三千丈、愁いによりてかくのごとく長し、知らず明鏡の裏、いずれのところよりか、秋霜を得たるを」とあるのに基づく。
「白髪三千丈」の解説
「白髪三千丈」という表現は、長い年月にわたる心配事や悩みが積み重なることで、白髪が非常に多くなり、それがまるで三千丈(非常に長い距離)もあるかのように表現される言葉だよ。この言葉は、人が抱える深い悩みや心の重荷を、白髪の長さに例えて誇張しているんだ。
実際には白髪が物理的にそこまで長くなることはあり得ないけれど、この表現は心に積もった憂いや苦しみがいかに深く、重いものであるかを強調しているんだね。日常生活で使われる場合、自分や他人の心労や悩みが長年にわたって蓄積されている状態を表すときに使われることが多いよ。
「白髪三千丈」という言葉を通して、人生における苦労や悩みがいかに深く、また人の心にどれだけの影響を与えるかを象徴的に示しているんだ。だから、この言葉を使うことで、相手に対する深い共感や理解を示すことができるんだよ。
「白髪三千丈」の使い方
「白髪三千丈」の例文
- 一日消費期限の切れた卵で腹痛を起こしたなんて、白髪三千丈なこと言わないで、きっと原因は食べ過ぎよ。
- 足が棒になったなんて白髪三千丈のような言い方をしているけど駅まで歩いただけで、息を切らしているなんて、運動不足だよ。
- となりのお姉さんは、結婚した後、訳あって実家に戻ってきたが、白髪が増えてやつれてしまったように見えるので、白髪三千丈のような日々を送ってきたのだろう。
- こんな重いもの持てないよって白髪三千丈みたいなことを言っているけど、買い物の度に私はいつもこれを家まで持って帰るんだけど。
- もう走れない、一生分走っただなんて、大げさすぎて白髪三千丈な言い方だし、それでよくマラソン大会に出ようなんて言えたわね。
まとめ
中国古典の詩文には外国人にとって想像を超える比喩を使用するものがあり、大げさな表現の代表選手として李白が挙げられる。そして、誇大な比喩の代表としてよく引き合いに出されるのが「白髪三千丈」である。「それは中国特有の『白髪三千丈』的表現だなぁ」などという風に使うが中国ではそういう風には使われない。
三千丈というのは、非常に長い距離を意味していて、そこからもその憂いの深さが伝わってくるね。