「針で掘って鍬で埋める」の意味(語源由来・類義語)
【ことわざ】
針で掘って鍬で埋める
【読み方】
はりでほってくわでうめる
【意味】
努力を続けて少しずつためてきたものを一気に失くしてしまうこと。


こういうのを聞くと、せっかくの努力も大事にせなあかんて、よー分かるわ。大事なものは、ちゃんと守っていかなアカンってことやね。
針で少しずつ堀った穴を鍬で一気に埋めることから。
【類義語】
・爪で拾って箕でこぼす
「針で掘って鍬で埋める」の解説
「針で掘って鍬で埋める」という言葉は、苦労して少しずつ築き上げたものが、一瞬で無駄になってしまう状況を例えたものなんだよ。
このことわざは、文字通りには非常に小さな針で地面を掘るという、非常に労力が必要で時間がかかる行為と、それに対して大きな鍬を使って一気に埋めてしまうという、容易で迅速な行為を対比しているんだね。
例えば、何年もかけて築いた信頼関係を一つのミスで失ってしまったり、長い間努力してきたプロジェクトが突然の判断で中止になったりする状況を「針で掘って鍬で埋める」と表現することがあるよ。
この言葉は、長い時間と労力をかけて得た成果が、簡単に失われてしまうことの風刺や警告を含んでいるんだ。つまり、大切なものを守るためには慎重な行動が必要であるという教えを伝えているんだね。
「針で掘って鍬で埋める」の使い方




「針で掘って鍬で埋める」の例文
- 大金を払って入居した老人介護施設が倒産して、針で掘って鍬で埋めて路頭に迷う。
- 針で掘って鍬で埋めてもよい覚悟で、全財産を馬券につぎ込んだら万馬券に化けた。
- 針で掘って鍬で埋めるように、数十年かけてためたお金を一晩で失った。
- コツコツ貯めたお金を針で掘って鍬で埋めるみたいに、コツコツ努力して得た信頼を一気に失った。
- 真面目な人ほどだまされやすいものだが、ともこちゃんは詐欺被害で、針で掘って鍬で埋めるような目にあったそうだ。























