「平地に波瀾を起こす」の意味(出典・類義語)
【ことわざ】
平地に波瀾を起こす
「平地に風波を起こす」「平地の風波」ともいう。
【読み方】
へいちにはらんをおこす
【意味】
おだやかなところにわざわざもめごとを起こすこと。思いがけず起きる事件や出来事のこと。
「波瀾」は、さわぎ。もめごと。
なるほどな。つまり、「平和なところにわざわざ問題を作る」ってことやな。何もないのに、どうしても波風を立てたがる人がおるやん? そういう人がいると、みんなが困るってことを教えてくれる言葉やね。
平和な状態をわざわざ乱すなって、そんな警告を含んでるんや。
「劉禹錫」-竹枝詞
【類義語】
・寝た子を起こす
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「平地に波瀾を起こす」の解説
カンタン!解説
「平地に波瀾を起こす」という表現は、本来静かで問題のない場所や状況にわざわざ問題や騒動を引き起こすことを意味しているんだよ。この言葉は、中国の詩人、劉禹錫(りゅううしゃく)の「竹枝詞」という詩から来ているんだ。
たとえば、学校や職場でみんなが仲良くしているときに、一人が小さなことで大きな問題を作ったり、他の人たちを巻き込んで争いを始めたりすることがこれに当たるね。元々は何も問題がなかったのに、無理にトラブルを作り出してしまう様子を表している言葉なんだ。
この表現は、人々が平和で安定した状況を好む一方で、中には意図的に問題を起こしたがる人もいるという人間の性質を指摘しているんだね。だから、この言葉を使うときは、無用なトラブルを避け、平和を保つことの大切さを思い出すきっかけにもなるよ。
「平地に波瀾を起こす」の使い方
昨日の学校祭、盛り上がったよね!でも、クラスの花子さん、何もないところで怒り出して、ちょっと驚いたよ。
本当だね。みんな楽しんでいるのに、平地に波瀾を起こすみたいで、場の雰囲気が一変しちゃった。
まあ、そういうこともあるよね。次はもっとスムーズにいくといいな。
退屈でつまらなくても、穏やかな毎日がいいなあ。
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「平地に波瀾を起こす」の例文
- 彼の物静かな性格でも、時折彼の意見が平地に波瀾を起こすことがある。
- あの新しい提案が会議で話題となり、平地に波瀾を起こした。
- 彼女の到着は平地に波瀾を起こし、会場に興奮が広がった。
- 彼の意見は普段はあまり注目されないが、今回は平地に波瀾を起こし、議論の焦点となった。
- 波風立たない日常に平地に波瀾を起こす出来事があった時、皆が驚きと興奮でいっぱいになった。
この言葉は、問題がないのにわざわざもめごとを作り出してしまう人の行動を批判的に表現しているんだよ。