【故事成語・ことわざ】
髀肉の嘆
【読み方】
ひにくのたん
【意味】
功名を立てたり実力を発揮したりする機会のないことを嘆くこと。「髀肉」は股の肉。
【語源・由来】
「三国志」蜀志より。蜀の劉備が志を得ず、寄寓の生活を送っていたころ、長く戦場に出ないため、股に肉が付きすぎ、功名も立てずに時間ばかりが過ぎていくのを嘆いたという故事から。
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「髀肉の嘆」の使い方

去年の運動会が雨で中止になって、今年も雨で中止になったら髀肉の嘆を洩すことになるよ。

そうね。健太くんが学校で活躍できる唯一の日だものね。

今年は、台風が来ても体育館で開催してくれないかなあ。

それはないわね。その時は、勉強で活躍すればいいじゃないの。
「髀肉の嘆」の例文
- 髀肉の嘆をかこっていた彼にとっては、自分の実力を示し、自分の理想を実現すべき絶好の機会到来となりました。
- 彼は音楽大学で培った専門知識を全く生かせない部署に異動を命じられ、髀肉の嘆をかこっている。
- 同期が本社で活躍しているときに、自分は片田舎で大きな仕事にたずさわることができないなんてと髀肉の嘆を洩した。
- フリーになってからなかなか仕事に恵まれず髀肉の嘆をかこっています。
- まだまだ若い者には負けない仕事をするつもりでいるが、定年退職して脾肉の嘆をかこっている。