「人こそ人の鏡」の意味(出典・類義語・英語)
【ことわざ】
人こそ人の鏡
【読み方】
ひとこそひとのかがみ
【意味】
他人の言うことややることは、鏡のようなものなので、自分を反省するお手本にしようということ。
他人は自分の姿を映す鏡やから、その鏡をうまく使って自分を磨いていこうな。
【出典】
「書経」に「人は水に鑑みること無く、当に民に監みるべし」とあるのに基づく。
【類義語】
・殷鑑遠からず
・他山の石
・他山の石以て玉を攻むべし
・人の上見て我が身を思え
・人の振り見て我が振り直せ
・人を鑑とせよ
・人を以て鑑と為す
【英語】
Every man’s neighbour is his looking-glass.(隣人は鏡である)
「人こそ人の鏡」の解説
「人こそ人の鏡」という言葉は、他の人がまるで鏡のように自分自身を映し出してくれるという意味があるんだよ。つまり、他の人の行動や言葉を通じて、自分自身の行いや性格を反省したり、学んだりすることができるってことなんだ。
たとえばね、友達が何か優しいことをしたり、親切に人を助けているのを見たとき、それを見て「自分ももっと優しくあるべきだな」と思ったりするよね。逆に、誰かが失礼なことをしているのを見て、「自分も無意識にああいう態度を取っていないかな?」と自分の行動を振り返るきっかけになることもあるんだ。
この言葉は、他人を見て自分を見つめ直すことの大切さを教えてくれるんだね。他人から学ぶことで、自分自身をより良く成長させる手がかりを得ることができるんだよ。
「人こそ人の鏡」の使い方
「人こそ人の鏡」の例文
- 人こそ人の鏡というけれど、歩きながら携帯電話を見ている大勢の人たちを見ていたら、自分は歩きながらの携帯電話は危ないからやめようと思った。
- 電車の中で走り回っている子がいて、まわりの人が困っていた。自分も気をつけよう。人こそ人の鏡だ。
- 人こそ人の鏡というが、髪の毛がはねている人をみて、自分は大丈夫なのか心配になりチェックしなおした。
- 人こそ人の鏡というけれど、文句ばかり言っている人の醜悪な顔を見て、自分は人の文句を言うのをやめようと思った。
- 人こそ人の鏡というけれど、自分と同じ話し方をする子供を見て、話し方を改善しようと反省した。
- 人こそ人の鏡という言葉があるけれど、ゴミを道ばたに捨てている人を見かけて、自分は、ああはなるまいと思い、そのゴミを拾った。
【注意!】間違った例文
❌「人こそ人の鏡だから、美人なともこちゃんの化粧を真似してみた。」
他人の反応や行動から、自分の良い面や改善すべき面を学ぶことができるんだよ。