【ことわざ】
仏の顔も三度まで
「仏の顔も三度」ともいう。
【読み方】
ほとけのかおもさんどまで
【意味】
どんなに心の広い人でも、何度もひどいことをされれば、ついには怒りだすということ。
【語源・由来】
いかに温和な仏でも、顔を三度もなでられて、ばかにされれば、しまいには腹を立てるということから。
【類義語】
・仏の顔も三度撫ずれば腹立つ
・地蔵の顔も三度
・無理は三度
・兎も七日なぶれば噛みつく
・堪忍袋の緒が切れる
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「仏の顔も三度まで」の使い方
ともこちゃんは、いつもにこにこしていて、怒ったところをみたことがないよ。
そんなことないわ。私も怒ることがあるわよ。
本当かな。いつもともこちゃんの分のプリンを食べているのに、一度も怒らなかったじゃないか。
私のプリンをいつも食べていたのは、健太くんだったのね!仏の顔も三度までよ!
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「仏の顔も三度まで」の例文
- 彼はいつも穏やかそうに見えるけれど、あまり迷惑ばかりかけていると仏の顔も三度までといって、彼だって怒ると思うよ。
- 仏の顔も三度までというように、どんなに慈悲深い人でも、無法なことをたびたびされると怒る。
- 遅刻が多い健太くんは、今日も遅刻をした。いつもは優しいともこちゃんも、ついに「仏の顔も三度までだ。」と言って、怒って帰ってしまった。
- 優しい父だけれど、何度注意されてもごはんの時間に帰らなかったら、すごく怒られた。仏の顔も三度までだ。
- いつもそんなにわがままを言っていると、仏の顔も三度までというように、彼もいい加減愛想を尽かせてしまうよ。
【注意!】間違った例文
❌「仏の顔も三度までというから、悪いことは二回でやめるようにした。」
「仏の顔も三度まで」は、三度と決まっているのでなく、繰り返してはいけないということなので注意。
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「仏の顔も三度まで」を英語で言うと?
「仏の顔も三度まで」の英語表現をご紹介します。
※英語の声:音読さん
Even the patience of a saint has limits.
- 意味:聖人の忍耐力でさえ、我慢の限界がある。
- 用語:patience:忍耐、我慢 / saint:聖人
Three strikes and you’re out.
- 直訳:三振したらあなたはアウト。
- 意味:二度までは許されるが、三度目は怒られる。
- 用語:strike:ストライク(野球)
You can only go so far.
- 直訳:あなたが行けるのはそこまでだ。
- 意味:ほどほどにしておきなさい。
- 用語:so far:そこまで、その程度まで