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【洞が峠を決め込む】の意味と使い方や例文(故事)

洞が峠を決め込む

「洞が峠を決め込む」の意味とは?(類義語)

意味

【ことわざ】
洞が峠を決め込む

【読み方】
ほらがとうげをきめこむ

【意味】
自分にとって都合が良い方につこうとして、どちらつかずな態度で様子をみることのたとえ。

ことわざ博士
「洞が峠を決め込む」って言葉は、まるでお菓子を選ぶ時のようなものだよ。たとえば、ママが「どっちのお菓子を食べる?」って聞いてきたとき、その二つがどっちも美味しそうで、どっちを選んだらいいか迷ってしまうよね。だから、まずはどっちが美味しそうか、じっと見て、その後で選ぶんだ。
助手ねこ
「洞が峠を決め込む」は、まさにその状況を表しているんだ。どっちが自分にとっていいか分からない時、焦らずにじっと見て、都合のいい方を選ぶっていうことだよ。

【類義語】
・内股膏薬(うちまたごうやく)
・二股膏薬(ふたまたごうやく)

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「洞が峠を決め込む」の故事

【故事】
「豊臣秀吉」と「明智光秀」が争ったとき、「筒井順慶」が京都と大阪の境にある「洞が峠」で陣を張り、どちらか戦況が有利な方に味方しようとしたという故事から出た言葉。

故事を簡単に説明!
解説

昔々、豊臣秀吉とよとみひでよし明智光秀あけちみつひでっていうすごい強い人たちが争っていたんだ。その時に、筒井順慶つついじゅんけいという人が、京都と大阪の間にある場所、「洞が峠」でじっと待っていたんだよ。

筒井順慶は、豊臣秀吉と明智光秀のどっちが強いか分からなかったから、どちらが勝つか見て、勝つ方に味方しようと思ったんだ。

これが「洞が峠を決め込む」っていう言葉の由来なんだ。これは、自分が得する方につくために、どっちがいいかじっと見て待つっていう意味になっているんだよ。

「洞が峠を決め込む」の使い方

健太
昨日、父さんと母さんが喧嘩を始めたんだ。だから洞ヶ峠を決め込んで様子を見ていたんだ。
ともこ
あらあ、大変だったわね。両親の喧嘩は見たくないわよね。
健太
そうだよね。どちらの味方もできないから洞ヶ峠を決め込んでいたのに、どっちの味方なの?って二人から責められたんだ。こわかったよー。なのに、朝起きたら仲直りしてるし、迷惑な話だよね。
ともこ
本当にそうね。

「洞が峠を決め込む」の例文

例文
  1. 健太くんは、目上の人に対しては、洞ヶ峠を決め込んで、自分の利益を優先させようとするところがあります。
  2. 選挙で当選するために、今はどちらにもつかず洞ヶ峠を決め込むことにしました。
  3. 普段ならば、洞ヶ峠を決め込んでいただろうけれども、ともこちゃんの危機とあっては、頭を目まぐるしいほどに回転させてどちらにつくか考えなければならない。
  4. 洞ヶ峠を決め込んで黙っていた健太くんが、おもむろに立ち上がり、提案をしました。
  5. 父は、口ばっかりでなにもしないし、なにかあるとオタオタして、洞ヶ峠を決め込み都合のいい事ばかりを言う。

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